STARLIGHT ２ (ページ25)

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彼女の誤算ページ25

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ん～……………

もうダメ………早く……

宙に浮いていた体は狭い空間に降ろされた

「……………スッキリした？」

屈んだまま横に目をやると、ドアにもたれて座る彼がジッとこちらを見ている

『……………はい……ごめんなさい』

「口ゆすいだら？ここ、使っていいから」

洗面所を指差して立ち上がり、私を後ろから抱え上げてくれた。

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リビングでミネラルウォーターを受け取る頃には酔いも少し冷めて、ここまで晒した醜態を恥じた

『あの、ご迷惑おかけしてすいませんでした。そろそろ…帰ります』

ソファから立ち上がり一歩踏み出した

「そんなんで帰せないから。泊まってけよ」

『……ど、どこにですか？』

「俺んちしかなくない？ベッド使っていいから、俺はソファで寝るし」

いやいや、泊まるなんて……ダメでしょ

しかも彼のようなトップアーティストをソファで寝かせるなんて……出来ない。

『本当に私帰れますよ……ほら』

必死に真っ直ぐ歩いてみるけど、もたつく足は隠せなかった

「……熱もあるの忘れてんの？」

オデコに手を当てられ、不覚にもドキッとしてしまった

「早く寝ないと……襲うよ？」

彼の独特の笑い方は、また私をからかっている証

『早く！ベッドに案内して下さい、寝ますから』

「………うざっ」

彼の背中を必死に押して寝室へと連れてってもらった