加州清光の妹ちゃんは、ブラック本丸のお姫様なようです。 (ページ17)

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刀剣が14振りページ17

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『清光兄様が、私を守ろうとしてくださっているのは分かっています。

けど…今の清光兄様は、とっても怖いお顔で、

誰彼構わず斬ってしまうような、そんな感じです。

私の大好きな兄様は…

優しく私を抱きしめて、

大丈夫だよって頭を撫でてくれる、

優しくて、お傍に居るとほっとするような…

そんな清光兄様ですよ。』

清光「…A…っ」

清光兄様の濁った瞳に、

今、少し…光が見えました。

きっと私達を救ってくれるのは

もう目の前の主様だけなのです…

宏太郎「…俺の名は、坂上宏太郎だ。」

『え…』

そんな、主様、なんで…

歌仙「…それは、真名かい？」

宏太郎「そうだ。

俺が変な真似したら斬っても良いし、

神隠しでもお好きにどうぞ。」

『そんな、なんでそこまで…』

宏太郎「お前らを、助けたい。」

そう言った主様の目は、真っ直ぐに…

こちらを見ていた。

『…では、

おかしな真似をしたら斬るという役目

私が引き受けましょう。』

この主様なら、きっと助けてくれる。

清光兄様も、この本丸も。

燭台切「な…っ、Aちゃん、ダメだ！

それは僕がやるよ。」

『いいえ、結構です。

清光兄様が私を助けたいと思ってくれたように、

私も清光兄様の助けになりたいのですから。

それに…

兄様が私を守るために人に刃を向けたのです、

私にもその覚悟はあります。

たった1人の兄を…失いたくはない。』

燭台切「…分かった。」

主様。

信じています、どうか…

私に本体を、使わせないでくださいね…

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