加州清光の妹ちゃんは、ブラック本丸のお姫様なようです。 (ページ24)

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刀剣が21振りページ24

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私たちは今、

粟田口の短刀たちのお部屋の前に居ます。

ですが...

『あ、あの...主様？

大丈夫ですか？

手足がものすごく震えてらっしゃいますが...』

宏太郎「だ、だだ大丈夫大丈夫、

俺が1番怖いのはこの状況で一期一振が来て

斬られることだけだから！！」

清光「それふらぐってやつでしょ？←」

...ふらぐ、とはなんでしょうか？←

安定「中には多分薬研達がいるから、

主が最初に入ると警戒されるね。

最悪斬られる」

宏太郎「やっぱそうなるか...」

『では主様を挟むように入室致しましょう！』

清光「それならAが最初に入った方が良い、

この中で1番警戒されないはずだから。

A、主、安定、俺

って順でどう？」

指揮を執る清光兄様、かっこいいです...！！

はっ...今は兄様に見惚れている場合ではありませんね！

安定「うん、いいと思う。」

『では参りましょう！』

私は粟田口のお部屋の戸をそっと開けた。

『お邪魔します...』

誰も、いない...？

いえ、正確には寝たきりの子達はいますが。

薬研くん達がいない...

...何か、おかしい。

『...薬研くん、厚くん...？

平野くん...』

まさか...！！

『上ですね...ッ！！』

カキンッ！！！と、刀の交わる音がする。

厚「...ッ、またか。

大丈夫だ、すぐに全員正気に戻してやる...！」

厚くん...

『私はいつでも主様の味方です！！

たとえ、たとえ...

触れて頂くことができなくても...っ、

愛されなくても！！！

私はどんな主様でも、

絶対に主様の味方じゃなきゃいけない！

私だけは味方じゃなきゃダメなんです！！

守らないといけないんです、今度こそ！！！

私はあの時、あの人達を守れなかったから...！』

宏太郎「ッ...

(加州A...歴史では、たしか.....

名家の令嬢に恋心を抱いていた物取りに盗まれた刀。

この子は、なんでそんなに...

主の味方でいることに執着してるんだ...？)」

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