刀剣が17振り ページ20
宏太郎side
今俺はとてつもなくショックを受けている…
宏太郎「なぁ、なんでAは…
手入れさせてくれねぇんだ?」
清光「…ここの本丸の前任が、
最悪な人間だったことは主も知ってるよね。」
宏太郎「一応資料に目は通したが、
個人情報がどうとかで
性別くらいしかなくてな…
性格は知らんけど、この本丸を見る限り
最悪最低だったんだろうな。」
余程なのだろう…
前任の話になった途端、
加州と大和守の顔が歪んでいる
安定「Aは…人間に触れられることを、
拒絶してるんだ…」
え…
宏太郎「拒絶…?」
清光「うん。
Aが人間に触れられることを
拒絶するようになったのは、
3代目…つまり主の1人前の審神者。
あいつが原因なんだ。
2代目までは、
どんな酷い扱いを受けても、
どんな罵声を浴びせられても…
主様はちょっと疲れてるだけですよ、って
困ったみたいに笑うだけでさ。
Aを、たった1人の妹を守りたいのに、
何もできなくて悔しかった。
殴られるのが、蹴られるのが…怖くて。
動けなかった。
でも夜中に目が覚めた時、
Aが、
気づかれないようにこっそり泣いてたんだ。
それを見て決めたよ。
俺だけじゃない、この本丸の全員。
Aを泣かせる人間は、
俺が、俺らが片づけようって。
…それで、
初代は俺が。
2代目は三日月が。
首、落としたんだよ。」
加州、すげぇ苦しそうだ…
大和守も、何も言わねぇけど
怒りと憎悪が混じったような目をしてる。
俺はしばらく黙って加州の話を聞くことにした。
宏太郎「…おう。」
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作者名:じゃがいもの妖精 | 作成日時:2021年2月5日 23時