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連休中に実家に帰り、久々にゆっくりしようと思ってアラームをかけずにお昼まで眠る。

目を覚まし、部屋の窓を開けると初夏の匂いがして思いきり深呼吸をした。


「んー!」


微かに潮風の匂いが鼻を翳めてつい声を漏らす。


「どんだけ寝てんの?もう昼なんだけど」


横からした声に思わず、わっ!と叫んで横に振り向く。


「裕太っ…帰ってきてたの?」


実家の私の部屋は裕太の部屋と隣り合わせで、近すぎるせいで窓を開ければお互いに会話ができてしまう。


「ほれ」
「ちょっ、」


袋に入ったスイカのアイスを投げられて、キャッチするけど「落としたらどうするの!?」って一応怒る。


「別にあそこに落ちるだけじゃん」


下を見ると「おはよー」と、庭に出ていた母親が私と裕太に呑気に手を振った。


「裕太いつ来たの?」
「さっき着いた。Aは?」

「昨日の夜。仕事終わってから来た」

「ふーん。あ、うちの母親が近所の人にスイカたくさんもらったからAに持たせろって」

「本当?嬉しい、やった!」

「でも丸ごと一個だよ?どうやって持って帰んの」

「裕太がいるもん。一緒に帰るよね?」


話しながら食べていたアイスが溶けて、ぽとりと下に雫が滴り落ちる。


「…おまえ、まじムカつくわ」


裕太はそう言うと、ぴしゃりと窓を閉めた。


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EM(プロフ) - mgさん» そうだったんですね、嬉しすぎます…!励みになります、ありがとうございます。 (2021年9月19日 2時) (レス) id: 3db90ced5d (このIDを非表示/違反報告)
mg(プロフ) - 私が初めて登録した、お気に入り作者さんはEMさんなんです。また新作を読む事ができて、うれしいです! (2021年9月5日 20時) (レス) id: 4c5f83450d (このIDを非表示/違反報告)
EM(プロフ) - mgさん» またmgさんに読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます! (2021年9月5日 3時) (レス) id: 3db90ced5d (このIDを非表示/違反報告)
mg(プロフ) - 新作、嬉しいです。これから、とっても楽しみです。がんばってください! (2021年9月4日 5時) (レス) id: 4c5f83450d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:EM | 作成日時:2021年9月3日 20時

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