. ページ35
.
「横尾さんが……いてくれて、よかったです。北山先輩に、横尾さんがいてくれたから」
「いや。俺なんか、何も…」
「横尾さんがいてくれたから…北山先輩は笑えているんだと思います、今でも。」
わかるんです、と呟いて、さっき別れたばかりの北山先輩の笑顔を頭の中で思い浮かべた。
「私、わかります！北山先輩のことが好きだから。ずっと。横尾さんが、先輩にとってどれだけ大切な存在なのか、それくらい……、わかりますっ」
つい熱がこもって言ってしまうと、顔を上げた横尾さんと目が合って、ふ、と同時に笑った。
「……俺も充分わかったよ。Aちゃんが、ミツのことどれだけ好きかってことは。」
北山先輩に、大切な存在があってよかった。
そう思いながら、横尾さんしか知らない北山先輩がいることにも私は少し嫉妬してしまう。
「北山先輩にとっては、もちろん横尾さんの方が私なんかよりも大切な存在だと思いますけど…北山先輩を好きって気持ちは、私は横尾さんには負けませんよっ」
「…勝手にライバルにしないでもらえる？俺、Aちゃんの好きとは違うから」
「それもそうですね、恋愛は男の友情には勝てないですもん。」
「じゃあ、俺の勝ちってことで」
そう言って爽やかに笑う横尾さんの横顔を見ながら、これは本当に勝てないな、そう思った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
EM(プロフ) - mgさん» そうだったんですね、嬉しすぎます…！励みになります、ありがとうございます。 (2021年9月19日 2時) (
レス) id: 3db90ced5d (このIDを非表示/違反報告)
mg(プロフ) - 私が初めて登録した、お気に入り作者さんはEMさんなんです。また新作を読む事ができて、うれしいです! (2021年9月5日 20時) (レス) id: 4c5f83450d (このIDを非表示/違反報告)
EM(プロフ) - mgさん» またmgさんに読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます！ (2021年9月5日 3時) (レス) id: 3db90ced5d (このIDを非表示/違反報告)
mg(プロフ) - 新作、嬉しいです。これから、とっても楽しみです。がんばってください! (2021年9月4日 5時) (レス) id: 4c5f83450d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：EM | 作成日時：2021年9月3日 20時
