Ki ページ1
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楽しそうにはしゃぐ子供たち、愛おしそうに寄り添う恋人たちの喧騒に揺れながら雑踏を抜け、海際に出ると心地よい波音に包み込まれた。
細やかな光を煌めかせて揺らぐ水面の向こうに、まだ目に焼きついている横顔が幻みたいに浮かんで消える。
目を閉じればすぐ蘇るけど、それでもここに来ればたとえ幻だとしても、沖に手を伸ばせばそれに触れられそうな気さえした。
ほかに何もいらなかった、そんなふうに思う恋なんて知らなかった。
もう何もいらないのに。
あの日残した足跡なんてあるはずもなくて、嘘みたいに君だけを連れて過ぎていった夏みたいに、微かに残っていた気配を奪い、波に溶けながら蜃気楼が逃げていく。
「……ふたりきり みたいだね？」
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EM(プロフ) - mgさん» そうだったんですね、嬉しすぎます…！励みになります、ありがとうございます。 (2021年9月19日 2時) (
レス) id: 3db90ced5d (このIDを非表示/違反報告)
mg(プロフ) - 私が初めて登録した、お気に入り作者さんはEMさんなんです。また新作を読む事ができて、うれしいです! (2021年9月5日 20時) (レス) id: 4c5f83450d (このIDを非表示/違反報告)
EM(プロフ) - mgさん» またmgさんに読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます！ (2021年9月5日 3時) (レス) id: 3db90ced5d (このIDを非表示/違反報告)
mg(プロフ) - 新作、嬉しいです。これから、とっても楽しみです。がんばってください! (2021年9月4日 5時) (レス) id: 4c5f83450d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：EM | 作成日時：2021年9月3日 20時
