9時…幸せを愛している ページ9
真っ黒というより真っ暗という言葉の似合う瞳。
そこからボロボロと流す涙。
けれど俺を見て安心しているように見える。
ほんのり顔を赤らめて。
嗚呼、完璧だ。
少しだけ手荒だったがそれはお前のせいなんだぞ、A。
「なぁA…この前、俺の事が嫌いって言ったよなぁ？」
抱きしめる形で囁くと、Aはビクッと肩を震わせた。
A「いや、その…アレは…！」
ガタガタと震えながら言うので落ち着けるように背中をさする。
「大丈夫だ、俺は気にしてないから…けど少し傷付いた。」
ごめんなさい、とか細い声で繰り返すAを見て優越感に浸った。
日頃の努力が報われた、そう思った。
Aは数日前まで俺に嫌悪感を剥き出しの鋭い目線を送っていた。
部屋の壁に縛り付けた時も酷い時には"嫌い"という言葉を怒鳴るように連呼していた。
それを正すのは本当に苦労だったと感じる。
だからだろう、達成感というか幸せを感じているのは。
ふと、この幸せを確認する様にAに声を掛けた。
「なぁ、Aは俺の事好きか？」
腕の中でコクコクと頷く可愛らしい姿が目に映ると俺の心臓は大きく脈を打った。
好きで好きたまらない。
そんな感情が俺を埋めていった。
周りにも聞こえているのではないかと思う程大きく感じる心音。
次第に熱の集まる耳。
何も考えられなくなりそうなくらいボーっとする頭。
それらを全て隠そうと抱き締めている力を強めた。
A「ふ、フブキ。」
熱っぽい声色で話し掛けてくるAを見てハッとする。
「あ、すまん痛かったか？」
んーん、大丈夫と微笑むA。
何もかもがどうでも良くなる様なその笑みは、過去のAなら向けてくれなかっただろう。
何となく今までの事を思い返す。
部屋に閉じ込めて良かった。
ずっと一緒にいようと毎日問い掛けて良かった。
躊躇った時期があったが今となっては、この選択が正規だった思う。
現に幸せがそこにあるから。
俺の幸せはお前だけなんだよA。
その綺麗な髪も、美しい顔立ちも性格も。
全部全部まとめて幸せだ。
「俺はお前という幸せを愛している。」
ボソッと言った言葉はAに届いたか分からない。
ただ届いていなくても良いと思う。
Aに"拒否権は無い"のだから。
生涯を共にすると決めていた。
お前は俺の幸せだから。
______________________________________
待って待ってフブキ君難しいw
てか一週間に一回更新か…？w
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エメラルド - おゆいさん» 本当に長い間更新せず申し訳ありません。絶対に完結までは持ってく予定なので、宜しければこれからも応援して頂けると嬉しいです。ファン…良い響きですね(( (2021年9月29日 21時) (
レス) id: 3dd9e8dc6c (このIDを非表示/違反報告)
おゆい - 長い間更新されてないみたいですが,もう更新されないのでしょうか？前作を読んでファンになったので更新して欲しいです！！ (2021年7月29日 16時) (レス) id: 286b609975 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - まぁ、大丈夫っしょ。さん» 返信遅くなり申し訳ありません、長らくお待たせしていた話書き終わりました…閲覧ありがとうございます。 (2020年9月17日 23時) (レス) id: d350a89708 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ、大丈夫っしょ。(プロフ) - ありがとうございます！ついでに宣伝させていただきますと、私もヤンデレの長編物語を書いているので、暇になったら是非閲覧してください！ベイバのヤンデレもありますので... (2019年12月19日 20時) (レス) id: 611269d0f9 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - まぁ、大丈夫っしょ。さん» リクありがとうございます！ 取り敢えず片付いたので全然大丈夫ですよ！ (2019年12月19日 17時) (レス) id: 58f710b6ad (このIDを非表示/違反報告)
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