15時…哀と愛の世界 ページ15
心から愛することができる女性を見つけた。
これ以上無いくらい愛を注げるという人。
見るだけで胸が熱くなる人。
そんな人の視界にはいつも私が映って欲しい。
最初はそんな願望だった。
今私は友人…正確に言えば将来のパートナーととなる人物、Aと話している。
A「はは、カイルの話は面白いね。」
「そう言って頂けて光栄です。」
嗚呼、愛おしい。
今すぐにでも手中に収めたい。
ドロドロした欲望が顔に出ないように
笑顔を作りながら会話しているとあることを思い出した。
「そういえばA、貴方これから友達と遊びに行くと聞きましたが一体誰と？」
そう言うとAの眉がピクッと動いた。
勿論私はそれを見逃さなかった。
A「えー…あー…。」
「性別だけでも構いません。」
明らかに言葉を濁してるところを見ると男としか思えない。
言ってしまえばこれは確認に過ぎない。
A「…男子。」
「もしかして…例の彼ですか？」
この時点で既に確信していた。
"彼"とは前にAと話した時に出てきた男の名前、凄く不快になったのを覚えている。
A「うん…。」
「その彼ですが、」
返事が来た瞬間私は攻撃態勢に入った。
Aに相応しいのは私以外の誰でも無い、
だから今からでも関係を崩す。
「貴方の事あまり良く思って無いみたいですよ。」
スッとスマホを取り出し某トークアプリのある部屋を見せた。
A「え？」
分かりやすく目を見開くA。
口元が緩みかけたので慌てて手で隠す。
普通に考えて文武両道、眉目秀麗のAをよく思わない者なんていない。
だからこのトーク画面も勿論偽物だ。
私と私のもう一つのアカウントが話してるだけ。
A「え…カイル？？」
助けを求める様に私を見るA。
Aには悪いがしょうがない事だ。
私と彼女は結ばれるべき運命だから。
「彼とは関わらない方が…何ならその周りの人物も…。」
Aの顔がみるみる暗くなっていく。
危なく、笑いが込み上げてきそうだった。
自分でもここまで上手くいくとは思っていなかったというのが一つ。
そして自分の信用度が高いことが分かったのが一つだ。
この調子でAを孤立させていこう。
欲しいのは私と彼女だけの世界。
「大丈夫ですよ、いざという時は私が守ります。」
哀と愛の世界。
______________________________________
二ヶ月ぶり？！
リアルが忙し過ぎましたごめんなさい…。
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エメラルド - おゆいさん» 本当に長い間更新せず申し訳ありません。絶対に完結までは持ってく予定なので、宜しければこれからも応援して頂けると嬉しいです。ファン…良い響きですね(( (2021年9月29日 21時) (
レス) id: 3dd9e8dc6c (このIDを非表示/違反報告)
おゆい - 長い間更新されてないみたいですが,もう更新されないのでしょうか？前作を読んでファンになったので更新して欲しいです！！ (2021年7月29日 16時) (レス) id: 286b609975 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - まぁ、大丈夫っしょ。さん» 返信遅くなり申し訳ありません、長らくお待たせしていた話書き終わりました…閲覧ありがとうございます。 (2020年9月17日 23時) (レス) id: d350a89708 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ、大丈夫っしょ。(プロフ) - ありがとうございます！ついでに宣伝させていただきますと、私もヤンデレの長編物語を書いているので、暇になったら是非閲覧してください！ベイバのヤンデレもありますので... (2019年12月19日 20時) (レス) id: 611269d0f9 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - まぁ、大丈夫っしょ。さん» リクありがとうございます！ 取り敢えず片付いたので全然大丈夫ですよ！ (2019年12月19日 17時) (レス) id: 58f710b6ad (このIDを非表示/違反報告)
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