14時…溢れない様に ページ14
「さっきまで横で楽しそうに話してた男は誰だ？」
薄暗い部屋に俺の言葉が響いた。
今、この部屋にいるのは俺とA。
彼女は何も言わずに俯いている。
実は俺はこの間彼女に想いを告げた。
俺は本気だったのに彼女はそれを軽くあしらった。
俺の愛は受けられないのか、と思った。
「A、お前は俺の愛は受けられないのか？」
A「そ、そんな訳じゃ、ない…。」
「じゃあ何だ？俺の愛は受けたく無いのか。」
A「そういう訳じゃない…！」
俺を睨むように彼女は強い口調で言った。
ふと、俺はその言葉に耳を傾けた。
そういう訳じゃない…か。
多分冷静に考えれば御世辞だと思えるのだろう。
けれど今の俺にそれは正直無理だ。
「__じゃあどういう訳だ？」
怒りと疑問が混ざり、手でAの首を掴む。
一瞬驚いた表情をしたがその顔は直ぐに
苦しそうに顔を歪めた。
A「なに、してる、の。」
最早彼女のその言葉には疑問がなかった。
けれど俺は返事をせず無言で首を締めていた。
暫くするとAの瞳からボロボロと涙が溢れてきた。
その涙を見て我に帰る。
自分のした事を理解した。
力の入っていた手を緩めるとズルッと彼女は崩れた。
A「カハッ…。」
胸を押さえて深呼吸を繰り返すことすら美しく見える俺は狂っているのだろうな。
初めてそれに気付いた。
しゃがみこむ彼女に目線を合わせる。
「…すまない。」
「今更謝罪しても受け入れてくれないと思うが謝罪させてくれ、すまなかった。」
気付けば俺の目尻に熱いものが溜まっていた。
「多分俺は狂っている、さっき首を締めていた時俺の愛にどのくらい耐えられるかと思ってしまった。」
溢れない様に気を付けて言葉を続ける。
だが言えば言う程自分がどんなに惨めで酷い人間か分かってきて気付けば涙声になっていた。
「ッ…金輪際お前には近づかない。」
そう言って彼女に背を向けドアノブに手を掛けようとした時。
A「待ってよ…何で君が泣いてるの？私より辛かったんでしょ本当は…？」
嗚呼、何で優しくするんだ。
折角腹を決めたのに。
A「君は狂ってるんだよね、それなら私も狂うよ…辛いのは分け合おう？」
その言葉に救われたのかもしれない。
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一ヶ月くらいほっといてましたね、すいません。
リアルが忙しかったんです(
あと終わり方ひど…((
あ、一応DV型ですハイ。
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エメラルド - おゆいさん» 本当に長い間更新せず申し訳ありません。絶対に完結までは持ってく予定なので、宜しければこれからも応援して頂けると嬉しいです。ファン…良い響きですね(( (2021年9月29日 21時) (
レス) id: 3dd9e8dc6c (このIDを非表示/違反報告)
おゆい - 長い間更新されてないみたいですが,もう更新されないのでしょうか？前作を読んでファンになったので更新して欲しいです！！ (2021年7月29日 16時) (レス) id: 286b609975 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - まぁ、大丈夫っしょ。さん» 返信遅くなり申し訳ありません、長らくお待たせしていた話書き終わりました…閲覧ありがとうございます。 (2020年9月17日 23時) (レス) id: d350a89708 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ、大丈夫っしょ。(プロフ) - ありがとうございます！ついでに宣伝させていただきますと、私もヤンデレの長編物語を書いているので、暇になったら是非閲覧してください！ベイバのヤンデレもありますので... (2019年12月19日 20時) (レス) id: 611269d0f9 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - まぁ、大丈夫っしょ。さん» リクありがとうございます！ 取り敢えず片付いたので全然大丈夫ですよ！ (2019年12月19日 17時) (レス) id: 58f710b6ad (このIDを非表示/違反報告)
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