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6時…息が吸えなかった ページ6

アイツの眼中に映るのは俺だけで良いんだ。

そんなことを考え始めたのはアイツが他の男に笑顔を見せた時。

黒い靄の様なものが心に発生したのを感じた。

もしかしてこの男…アイツに気があんのか?

一つの提案だけで動くのは自分らしく無かったが居ても立っても居られなかった。

その日の夜俺は男を呼び出し、問い詰めた。

すると案の定アイツの事が恋愛対象として好きだと言うので俺はその男を排除した。

別にアイツにとってはどうでも良い存在だろうし何とも思わなかった。

この件がキッカケで、他にもそういう奴がいるかもしれないと思い調べを行なった。

するとどうだろう。

結果は最悪。

俺が思っていた以上にそんな奴はいた。

そして今に至る。

今は夜の路地裏を歩いているところ。

錆びた釘や壁には落書きというこの場所には間違ってもアイツは連れて来たらダメだと感じる。

普段は絶対来ない場所の一つであり、俺自身あまり足を踏み入れたくない場所。

けれどあの日から排除を続けている俺には必要な場所で。

ビルとビルの間からの月明かりだけが頼りなのを再度確認すると溜息が出た。

「話になんねーよ。」

本当にアイツに好意を寄せている奴等の排除は大変で疲れを感じる。

手には赤絵具がベッタリで見れば見る程不快度が増す。


暫く歩いて、灯りが付いた通りが見えてくる頃になると微かに水が繋がっている水道がある。

今回もこれにお世話になった後明るい通りを歩いているとふと目に公園が飛び込んできた。

懐かしいなと感じながら足の方向を公園に向け、少し散歩をすると誰か居た。

木の下のベンチに座りながら俯いている。

その光景がなんだか絵画のように美しくて少し見ているとある事に気付いた。


その誰かはアイツ、Aだったのだ。


声を掛けようと近寄った瞬間、Aから水滴が零れ膝に落ちた。

「え、お前?!」

A「え…あ、シスコ…!」

此方に気付いたAは慌てて目を擦り笑顔を見せた。

そんなAの横に座り暫く話を交える。

こうして時間を少し開置いた後。


「…なぁ、何でさっき泣いていたんだ?」

ポツリと告げるとAはまた苦しそうな表情をして口を開いた。

A「最近私の友達が……他界してるの…。」

一瞬息が吸えなかった。

そして自分の行った事に後悔した。

一番大切な人を悲しませるこんな事、するんじゃなかった。


自分が憎くなった。

______________________________________

終わり方…。

7時…苦しくなる胸→←5時…誰の耳にも届かない



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設定タグ:ベイブレードバースト , ヤンデレ , 短編集   
作品ジャンル:ホラー
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エメラルド - おゆいさん» 本当に長い間更新せず申し訳ありません。絶対に完結までは持ってく予定なので、宜しければこれからも応援して頂けると嬉しいです。ファン…良い響きですね(( (2021年9月29日 21時) (レス) id: 3dd9e8dc6c (このIDを非表示/違反報告)
おゆい - 長い間更新されてないみたいですが,もう更新されないのでしょうか?前作を読んでファンになったので更新して欲しいです!! (2021年7月29日 16時) (レス) id: 286b609975 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - まぁ、大丈夫っしょ。さん» 返信遅くなり申し訳ありません、長らくお待たせしていた話書き終わりました…閲覧ありがとうございます。 (2020年9月17日 23時) (レス) id: d350a89708 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ、大丈夫っしょ。(プロフ) - ありがとうございます!ついでに宣伝させていただきますと、私もヤンデレの長編物語を書いているので、暇になったら是非閲覧してください!ベイバのヤンデレもありますので... (2019年12月19日 20時) (レス) id: 611269d0f9 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - まぁ、大丈夫っしょ。さん» リクありがとうございます! 取り敢えず片付いたので全然大丈夫ですよ! (2019年12月19日 17時) (レス) id: 58f710b6ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エメラルド | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年12月2日 17時

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