【ベイブレードバースト 】狂ってしまった時計 the 2nd day【短編集】

4時…代用品じゃなくて ページ4

「やーっと一緒になれたね。」

そう告げると肩を震わすA。

嗚呼、そんな少しの動作も愛らしいよ。

ずっと前から自分のものにしたかった彼女。

だが彼女は人気者で狙ってる輩なんて数えられないほどいる。

そして一番の難題はその中の一人、ハーツだ。

弟だからって容赦はしない…ハンデは無いと考えていたがそれは間違っていた。

彼女、Aとハーツはとても仲が良い、他の奴等とは比べ物にならないくらいに。

これでは正当な戦いでは無いと知った時俺の中で何かが壊れた。

「ねぇA。」

A「…何。」

ここで一つ質問をしてみようと思う。

「家族とかを除く、一番大切な人は？」

訊いた瞬間目を見開いたA。

A「ま…さか。」

Aは頭の回転が速い。

多分俺の頰に付着した血と今の発言で意味が分かった筈だ。

思わず頰が緩む。

それと反比例する様にAは涙を溜めた目を吊り上げた。

「そう、その通りだ。」

A「何で…！アイツは関係無いじゃない…！」

静かに私に訴えるAを見た瞬間何故か顔に熱が集まった。

可愛い、その言葉に尽きる。

何処からか来た優越感が俺を楽しくさせた。

「何でって…俺とAの仲を邪魔するんだもの。」

当然だよね、と笑いかけたその瞬間頰に痛みが走った。

叩かれたなんてこと時間を掛けずに理解できた。

痛かったが嫌とは思わない。

A「そんな人とは思わなかった…！」

力を振り絞る様にそう言うAはそれでも愛しい。

愛しいけれど、愛しいけれど俺が嫌われる展開は求めていない。

「ねぇ、どうせもう大切な"アイツ"はこの世にいないんだし俺にしなよ。」

これからは俺が大切なアイツになってあげる。

代用品じゃなくて本物のね。

A「ッそんなの…！」

さっきまで怯えていたのに怒っているAを見てそんなところも可愛いと感じる。

「邪魔者はもういない…幸せにするよ。」

そう言ってAに抱きしめた。


腕の中でカタカタと震えるAを俺で埋める為に。


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あけましておめでとうございます。

今年も本作品を宜しくお願いします。

いやー新年早々語彙力の低下を感じました((

てかファイって難しいですよね((

あと星にも色が付いてきて…。

現在フリー君カラーですねハイ。

スオウ君カラー目指して頑張ります！

5時…誰の耳にも届かない→←3時…こんな思いするなら

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