番外編18:君には敵わないなぁ ページ44
ワ「A〜!」
金髪を一纏めにしたサツマイモみたいな少年←
私はコイツに抱き締められていた。
名前は何だっけなワキヤだっけ?←
「少年、私はこんなことされても君を好きには
なれないよ。」
ワ「承知の上や。」
「意味分からん。」
てか、このサツマイモ力強い。
天ぷらにしたろか?←
何でこんな状態になったんだっけ。
あぁ、そうだ旅行の御土産を渡しに行ったら
姫様抱っこ(笑)されて部屋に強制入室させられたんだっけ。
別に付き合ってる訳では無いのにね。
「少年、無駄な抵抗はやめて私を解放しなさい。」
ワ「立て篭もり犯を宥める警察か。」
流石関西の方、鋭いツッコミをありがとう。
でもさっさと離れてくれ。
「ねぇ、ワキヤ。」
ワ「!何やA!何かワイにあるんか!?」
興奮気味にそう言われると調子が狂う。
「離れてくれ。」
ワ「殺めたろか?」
「物騒な。」
真顔で言って真顔で返される恐怖。
どうすれば離れてくれるのだろう。
そしてどうすれば帰ることができるのだろう。
イヤ、別にこれから用事がある訳でも無いけど
あんまり長居したくない。
ワ「好きやーAー。」
甘えてくる猫みたいにスリスリしてくる。
気持ち悪いとかは思わないけど何か不快←
あ、そうだ御手洗い行くふりして帰るか。
「ワキヤ、私御手洗い行って来るから。」
思い付いた瞬間に実行する。
じゃないとこのサツマイモは調子に乗る。
否、乗ってる。
ワ「ん、あ、すぐ戻ってきいや。Aの好き
な菓子用意しとくわ。」
死 ん ど け 。
多分コイツ気付いてる。
私が逃げるのを考えてるなんて御見通し。
そんな顔してやがる。
そして私は多分複雑そうな顔してると思う。
前はこれ程感情豊かじゃ無かったんだけどな。
豊かになったのはコイツのせいかな。
「あーうん、オケオケー。」
適当に返して部屋の外に出るが此処で一つの
選択が。
お菓子の為にサツマイモ少年の元に戻るか、
サツマイモ少年から逃げる為にこのまま帰るか。
何故か額から流れる汗。
その汗は私の頬を頬を伝って手の甲へ落ちる。
「うっわ、鬼畜かよあのサツマイモ。」
つい思ったことが口から出る。
すると、その言葉を放った瞬間背後で異常な
オーラを感じた。
ワ「だーれが、サツマイモやて?」
その声が聞こえた瞬間、私の身体は蛇に
睨まれた蛙の如く締め付けられた。
________________________________
更新が土日にしか…。
頑張ろ…←
ラッキーミュージック
ECHO
18人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美桜(プロフ) - 楽しかった〜〜^^さすがエメラルド様っ!!世界観にひきこまれるんですよね〜〜スゴイなぁ、これからも頑張ってください♪ (2018年11月9日 15時) (レス) id: 9664f76be9 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - 庵茱さん» 有難う御座います!あの…遠回しなリクも…有難う御座います← (2018年11月3日 16時) (レス) id: 58f710b6ad (このIDを非表示/違反報告)
庵茱(プロフ) - エメラルドさん» そんなの悲しいですよ!?エメラルドさんの書く自傷型ヤンデレのフブキくんが見たいと思っているのに……! (2018年11月1日 1時) (レス) id: 9800e8bbba (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - 庵茱さん» その様なことを言って頂けてとても嬉しいです!いやー、リスナーさん居なかったらもう失踪してるかもしれないですw← (2018年10月27日 20時) (レス) id: 58f710b6ad (このIDを非表示/違反報告)
庵茱(プロフ) - DVシスコくんめちゃめちゃ好きです!!!書いてくださってありがとうございます!! (2018年10月26日 2時) (レス) id: 9800e8bbba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ