実況者吹奏楽部 (ページ5)

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２小節目ページ5

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そして、1時間が立った

練習の音を聞いてると、ほぼ完璧に仕上げられているようだ

ni「1年生は自分の列に戻って、後は他の先生の指示に従ってな」

吹奏楽部顧問の兄さんが声をかけると、1年生は簡単に片づけをし、列に戻っていった

ni「2,3年は、1年の分の楽譜と楽器を持って、体育館で待機な。トントンは残って」

tn「はい!」

部員達が準備を行っているのを横目に兄さんの言葉を待った

ni「1年との演奏やけど、トントンはトロンボーンの2ndを吹いてくれ」

tn「まぁ2ndいなくて、3rdいるってのも変になるからな」

ni「じゃ、頼んだ」

tn「了解したぜ!」

想定だと、トロンボーンは1人位いる、と考えていた

だが、いなかったことに変わりはない

この部の男子達は、本番直前のパート変更にも慣れている

初見の楽譜も吹きこなす程の実力があるからこそなのだろう

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時は進み、まもなく歓迎演奏が始まる

部員達は、入場の際演奏したため少し疲れがあるが、そんな疲れが吹き飛ぶ位それを楽しみのようだ

gr「吹奏楽部の諸君。まもなく歓迎演奏が始まる。心の準備は出来ているか?」

部長の声かけに思い思いの肯定の言葉を放つ

gr「それではいつものやるゾ!

　音楽の主役は!!」

all「「「「我々だ!!!!」」」」

放送が入り、吹奏楽部が入場する

歓迎演奏でチューバ以外は立っての演奏だ

チューバの人が座ったことを確認し、兄さんが指揮を振り始める

ホルンのファンファーレで始まる1曲目は、“ようこそ”が題名に入っているから選ばれたアニメ曲だ

左右にステップを踏みながら演奏するこの曲は、観客も演奏側もノリノリになれる

2分半ほどで1曲目を終え、クロノアがマイクを持つ

ku「新入生の皆さん、入学おめでとうございます。短い時間ですが、楽しんでください!」

クロノアが喋り終え、木管の優しいメロディーが体育館に流れだす

2曲目は、朝ドラの主題歌でゆったりとした曲だ

サビの盛り上がりは、紙飛行機のように風に乗って飛んでいくように丁寧に演奏していく

時間の都合上、多少のカットはあるもののゆったりな曲なため、曲の短さを感じさせない

トランペットのハーモニーは、コネシマとぴくとによるもので本当に綺麗にそろった

最後の和音を優しく響かせ、2曲目を締めくくった

ku「2曲目は、朝ドラの主題歌でした!

　ここで! 新入生の代表8名と男子部員で1曲、演奏したいと思います!!」

さぁ、新入生の本気を見せるときだ