すりこみ☆4

＊拾われました112 ページ22

まだ かすれ気味の声と たまに 聞こえる咳が 気になる。



なんで この人が コンビニ弁当 食べようとしてる時に あたしは ええ肉で すき焼き 食べてんの。


次は 汁だくだくで 食べようとか してんの。






村「別に なんも いらんよ。」




村「んでも 帰ったら メシ 付き合えな？」




A「…はい。」




村「この前の お礼に なんでも 好きなもん 食わせたる。」




A「いっつも そうやん。」




村「ふはっ(笑)」




村「っｺﾞﾎｯ」




A「はよ ご飯 食べて 薬 飲んで すぐ 寝てくださいね。」




村「ん、そうするわ。」




村「すき焼き、俺の分も 食うてくれや。」




A「…ぅん、」




A「2杯目は 汁だくの 予定。」




村「ええなぁ(笑)」




A「じゃあ…、また。」




村「おん、じゃあな。」






なんで 電話くれたんやろ。



誕生日、誰にも 祝ってもらわれへんで 淋しかったんかな。


あの人 そういうタイプやないはず…






A「……誕生日…、おめでと……」






よし、2杯目 食べよっ









「Aちゃん、外 めっちゃ 風 強いから 飛ばされんようになぁ？」




A「そうなんですか？」




A「でも 今日は 迎えが 来るので 大丈夫ですー」




「彼氏やろっ」




A「そんな 甘い関係 違います(笑)」




「ほな 甘くない彼氏に よろしく〜♪」ﾋﾗﾋﾗ






何日か 寝かせてもうた 焼酎 やっと 渡せる。



普通の状態の 村上さんに 会うの けっこう 久しぶり…






ﾌﾟｯﾌﾟｰｰｰｰｯ





いたいた。



マスクしてへんから だいぶ ええんやろか。






A「どーも、お疲れさまです。」




村「お疲れさん。」




A「のど、良さそうですね。」ﾊﾞﾀﾝ




村「おかげさんで。」




村「お前、なんや その 荷物。」




A「あぁ、言うてた プレゼントですよ、誕生日の。」




村「そんなん ええ 言うたやろー」




A「たいしたもんじゃないんで。」




A「後ろ 置いときますね。」ｶﾞｻｯ




A「…なんか めっちゃ 紙袋あるんですけど(笑)」




村「それ おみやげ。」




村「横浜って うんまいもん いっぱいあるからな。」




A「へぇ〜」




村「全部 お前のやで？」




A「っえ！」




A「めっちゃ ありますよっ？」

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