∞の村上という男☆2

＊反応 ページ1

空手をやりたいっていう柊のために お試し見学2回目。



今日は少し 簡単な型を体験してるんだけど…



やっぱり 楽しそうじゃない。


どっちかと言えば 嫌々って感じ…








柊「はぁ〜、疲れたぁ…」




A「ねぇ、本当に空手 やりたいの？」




柊「やりたいよ？だから やってんじゃん。」




A「なんかさ…」




柊「母さん、」




A「なに？」




柊「ハンバーグがいい。」




A「あぁ、夜ご飯ね？じゃあ…」






〜♪






A「あ、ちょっと待っててね。」






信ちゃんだっ





ﾋﾟｯ





A「もしもし？」




村「おぉ、お疲れ。」




A「お疲れさま。どうしたの？」




村「さっき予約するために ジムに電話したら、お前は早めに上がったって聞いてな？」




A「あー、うん。柊の空手の見学に行ってて…」




村「俺もな、仕事 終わってん。メシどうかな〜って。」




A「えっ、柊もっ？！」ｺｿｯ




村「おん。家で食うつもりやったら また今度っちゅー事で。」




A「や、ハンバーグ食べに行くって話してたとこだけど…」




村「なら うまいとこ 連れてったるわ。」




A「えっ、でもっ…」




村「心配すな。ジムの客の俺と偶然 会ったって事にしたらええ。」




A「…大丈夫かなぁ…」




村「こんなチャンス あんまないからな。お前がまだ早い言うなら もうちょい待つけど。」






確かに あたしたちが2人で会う事も そんなに多くない。



柊に会わせるなんて、そんなタイミング 滅多にないかも…






A「…会って欲しい…」




村「ほんならな、三茶の…」








うちから近いとこで すぐお店が分かるってすごい。



そういうとこ、芸能人なのかなって思う。




柊、どういう反応するだろ…







柊「なんか おしゃれなとこだね。」




A「ね〜？職場の人に聞いたとこだから お母さんも初めて入ったんだ〜」




柊「すっげー いい匂いするーっ♪」




A「メニュー見て選んでて？トイレ行ってくる…」







ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙｯ


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙｯ





村「おぉ、もう入ったか？」




A「うん、トイレの前で待ってるね。」




村「分かった。」






こういう小細工って ちょっと 後ろめたいけど



あんまし 信ちゃんをよく思ってないっぽい柊と会わせるにはしょうがないよね。



個室があって良かった…

＊初顔合わせ→

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