９曲目 ページ10
数時間後。
私はその人と一緒に近くにあるファミレスに向かった。
その人いわく、「そこに、他に２人待っている」とのことらしい。
ファミレスにつくと、その人は真っ直ぐ入り口から離れたテーブル席に向かっていった。
「ごめん、ちょっと遅くなった〜！」
「大丈夫だよ。そんなに待ったって訳でもないし」
「頼んだポテト冷めちゃったじゃない。あんたのために頼んだのに」
「ええーーっ！早く頼みすぎでしょ、それは。って、それより！２人に大ニュースだよ！」
「大ニュース？」
「そう。まふゆの妹ちゃん、見つけたんだ」
「えっ……！？」
「それ、ホント！？」
「ホントホント。おいでー、妹ちゃん。そんな入り口で立ってないで、こっちおいでよ」
“まふゆの妹”だから、私の事だろう。
「はい」と返事をして、その人が向かった机まで歩いていく。
そこには、女の人が２人と、さっきの人が向かい合って座っていた。
「というか、ごめんね、こんな所まで連れ出しちゃって。時間とかも少しかかるかもだけど、大丈夫かな」
「大丈夫です。…ところで、あなた達は？姉とどういった関係なんですか？」
私が恐る恐るたずねると、ボブの女の子が、私に生徒手帳を渡してくれた人に訝しげな目を向けた。
「は？言ってないの？」
「ごめんって。なんか、いざ会うとちょっと緊張するっていうか、なんていうか…」
「なんていうか、じゃないでしょ、もう」
そう言うと、ボブの女の子はぷいっと壁の方を向いてしまった。
次に、その子の隣に座っていた子が私の方をじっと見つめてきた。
「私達は、音楽を作るサークルメンバーとして一緒に活動しているんです。それより、まふゆの身内っていうのは、本当の事、ですか？」
「そ、そうですけど……音楽を作るサークルメンバーって…？」
「『25時、ナイトコードで。』だよ。まふゆから聞いてるよ〜？妹ちゃんが『ニーゴ好き』だって。嬉しいな〜」
生徒手帳の人が、ニコニコと笑顔でそう言う。
私はそれを聞いて、顔が赤くなるのが鏡を見なくても分かる程に、熱くなるのを感じた。
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流々華(プロフ) - シャーペンの芯さん» またまたコメントありがとうございます！私自身も楽しくかけたのでよかったな、と思ってます(*´｀*)最後まで楽しめていただけたようでよかったです！色々決まってきているので、早ければ明日には次作品投稿できそうです(*´｀*)次作も楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2021年8月4日 22時) (
レス) id: 14016d40d6 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 完結おめでとうございます！話も表現もとても綺麗で、最後まで楽しく読ませていただきました、ありがとうございます。次の作品も楽しみにしています…！本当にお疲れ様でした！ (2021年8月4日 11時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
流々華(プロフ) - ほほほほさん» うわー！ありがとうございます！小説をただ書いてるっていう設定じゃなくて、それを活かしたいな……と考えながら書いたので、そこをお褒めいただき嬉しいです！私まふゆちゃん最推しなので妹とかで支えてあげたい…と思っていたらこの作品ができてました(？) (2021年8月1日 18時) (レス) id: 14016d40d6 (このIDを非表示/違反報告)
ほほほほ(プロフ) - 妹さんの、小説を書いているという個性がしっかり生かされていて素敵な作品だと思いました！個人的にまふゆちゃんの妹系の作品が読みたかったのですごくすごいです(語彙力の低下)。とても好きを感じました(？？？？) (2021年8月1日 18時) (レス) id: 447418676e (このIDを非表示/違反報告)
流々華(プロフ) - シャーペンの芯さん» ありがとうございます！読みやすく書くことを心がけているので、そこの部分をちゃんとみて貰えて嬉しいです！続きを面白く書けるように頑張ります(*´｀*) (2021年7月30日 23時) (レス) id: 14016d40d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流々華 | 作成日時：2021年7月24日 21時
