８曲目 ページ9
あっという間に放課後になり、部活の時間がやってきた。
私は文芸部に入っているのだが、部活で書いた小説はもう書き上がってしまったし、ネットに上げている小説の方がそろそろ大詰めになってきている所なので、今日は部活を休むことにした。
「ずっと書き続けて、疲れないの？あ、これ私から。差し入れだと思って。大変だと思うけど、頑張ってね」
部長から貰った言葉を噛み締めながら、貰ったペットボトルのお茶の冷たさを感じながら帰路に着く。
部長にも私が小説を出していることは言っていないけれど、多分、部活で書いている小説の書き方の癖などで、勘のいい部長は気が付いていそうだな、とは思っている。
「ただいまー」
誰もいない家に入って、ソファの上にカバンを放り投げる。
と同時に、家のチャイムがピンポン、と音を立てた。
誰だろうと思いながら、ドアをガチャリと開ける。
外にいたのは、可愛らしい服に身を包んだ、中性的な顔立ちの人だった。
「えと、どなたですか？」
私がそう聞くと、目の前になにかを差し出された。
よく見ると、私の生徒手帳だった。
「これ、君の？」
その人に言われて、こくりとうなずく。
声も中性的な感じなんだな、と思った。
「よかったー持ち主見つけられて。これ、道に落ちてたんだよ」
「わざわざここまで届けてくれて、ありがとうございます。でも、どうして私のだと？」
そう聞くと、その人は怪しげに笑みを浮かべた。
「だって、この辺りで朝比奈って名字見かけないから。表札に書いてあるし、ここかなって。それで、聞きたいことと頼みたいことがあるんだけど」
「……何でしょうか？」
「お姉さん、いるよね？」
「！？なんでそのことを」
私がそう驚いていると、その人は私に頭を下げた。
「お願い。ボク達と一緒に、そのお姉さん…まふゆを、救って欲しい」
ｰｰｰ
お星様が色づき、沢山の評価、お気に入り嬉しいです(*´｀*)
順位もありがとうございます(*´｀*)
これからもこの作品をよろしくお願いします_(..)_
流々華
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
流々華(プロフ) - シャーペンの芯さん» またまたコメントありがとうございます！私自身も楽しくかけたのでよかったな、と思ってます(*´｀*)最後まで楽しめていただけたようでよかったです！色々決まってきているので、早ければ明日には次作品投稿できそうです(*´｀*)次作も楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2021年8月4日 22時) (
レス) id: 14016d40d6 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 完結おめでとうございます！話も表現もとても綺麗で、最後まで楽しく読ませていただきました、ありがとうございます。次の作品も楽しみにしています…！本当にお疲れ様でした！ (2021年8月4日 11時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
流々華(プロフ) - ほほほほさん» うわー！ありがとうございます！小説をただ書いてるっていう設定じゃなくて、それを活かしたいな……と考えながら書いたので、そこをお褒めいただき嬉しいです！私まふゆちゃん最推しなので妹とかで支えてあげたい…と思っていたらこの作品ができてました(？) (2021年8月1日 18時) (レス) id: 14016d40d6 (このIDを非表示/違反報告)
ほほほほ(プロフ) - 妹さんの、小説を書いているという個性がしっかり生かされていて素敵な作品だと思いました！個人的にまふゆちゃんの妹系の作品が読みたかったのですごくすごいです(語彙力の低下)。とても好きを感じました(？？？？) (2021年8月1日 18時) (レス) id: 447418676e (このIDを非表示/違反報告)
流々華(プロフ) - シャーペンの芯さん» ありがとうございます！読みやすく書くことを心がけているので、そこの部分をちゃんとみて貰えて嬉しいです！続きを面白く書けるように頑張ります(*´｀*) (2021年7月30日 23時) (レス) id: 14016d40d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：流々華 | 作成日時：2021年7月24日 21時
