恵くん！お父さんをください！

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病院につき、昼間の子を見つけた。
その子は目を真っ赤にして立っている。

おじいちゃんが死んだらしい。
少し悲しそうな声で言った。
でも、私にはあまりそう言ったことは分からない。

特に誰が死のうと生きようと私は興味が無いからだ。
そのような感情がいまいち分からない。



「で、その指はどこにやった？」


「だから言ってんじゃん！俺は持ってねぇよ。あ！でも多分先輩たちが今日なんかやるって言ってた」


「急ぐぞ！毒神」


『そうだね！ちゃちゃっと終われせて甚爾さん吸いたい！』


「甚爾さんって誰？」


『ふふ、聞いて驚くなよ少年！私の結婚する男だ！』


「うぉぉ！！！それはめでたいね！」


「真に受けるな！妄想が膨らんでるから相手にすんじゃねぇよ！」



学校まで走ると漂う最悪な空気。
間に合うか？



「お前はここで待ってろ」


「いや、俺も！」


『待ってた方が身の安全だよ。悠仁くん』




2人で乗り越えて指の元へ向かう。
でも、少し遅かったようだ。



『死んでるかもね』


「・・・」


『冷たい女だと思った？』


「いや、別に」


『恵くん、あそこ』




半分食われてる。
んー、私の術式は直接殴る蹴るじゃないからなぁ。ここは恵くんに任せるか。
とりあえず、毒で痺れさせるか。


『麻痺毒』


効くまで少し時間がかかるがそれまでに恵くんが...！吹っ飛ばされた。


やばい。私は接近戦苦手だから威力がない。
どうする。待ってれば女の人は死ぬ。


そんな時だった。

窓ガラスが割れて先程の悠仁くんが助けに入った。

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