パパとガキ【伏黒甚爾】

育児10 ページ10

。パパ



家に着き、ガキをおろし鼻水を拭いてやる。




「汚ぇ...」


『パパ...ごめんなさい』


「あぁ？もうその話は済んだろ」


『うん。パパこれね、Aがえらんだの』




そう俺に突きつけてきたのは、花束。
別に花なんて貰っても嬉しくはない。

が、



「ありがとな」



頭をワシャワシャしてやった。
ガキは嬉しそうに笑う。



『パパ！おたんじょうび、おめでとっ！！』


「歳なんて取りたくねぇなぁ。んじゃ、飯にすっか」




オムライスを作り、ガキと食べる。
ケチャップで文字を書きたいとただをコネ、仕方がなくケチャップを渡す。



【パパだいすき】


と書かれて、久々に嬉しく思えた。




嬉しそうにオムライスを食べるが、相変わらずまだ口の周りに沢山つけたり、こぼしたりする。




「はぁ...ふけ」


『？』


「ケーキ食べるぞ」


『うん！』




2人だと言うのに意外とでかいケーキを買ってきたもんだ。
甘い物は嫌いじゃねぇが、ここまで来るとくどそうだな。


『パパケーキキライ？』


「嫌いじゃねぇよ」

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