そばにいさせて～changmin～ (ページ22)

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2人だけの時間ページ22

ベットの上で、Aを見つめるチャンミン。

自分を呼んでくれるのをじっと待っている。

チャンミンはAの唇をゆっくり見ると、再び視線を絡ませる。

その目を見ていると、Aは胸が苦しくなった。

チャンミンに触れたいと思ってしまう。

『チャン…ミン…』

チャンミンは見つめながら、両手をAの前に伸ばす。

おいで？と言われているようだ。

手をとると、なんだか安心感に包まれる。

チャンミンは温もりを確かめるようにギュッと握った。

そして引き寄せると、Aの指にキスをする。

ビクッとして引こうとする手を、チャンミンは離さない。

Aを見つめながら微笑んでいる。

なんて嬉しそうに笑うんだろう。

その笑顔を見ていると、Aまで嬉しくなる。

あーそうか。

大好きな相手が嬉しいと、自分も嬉しいんだ。

Aも自然と、柔らかく笑った。

その笑顔に、チャンミンの力が強くなる。

ぐっと引っ張られ、左膝がベットに乗る。

そのまま誘うように腕を引かれ、両膝をついてチャンミンに近付く。

目の前に来たAのおなかのあたりに抱きつき、チャンミンはAの顔を見上げる。

その目はまるで子供のようで、とてもかわいい。

思わず手を伸ばし、髪を撫でる。

『チャンミン、かわいい。』

照れたような笑顔にも、心を掴まれる。

チャンミンはAの体に長い脚を回し、もっと撫でろと言わんばかりに抱きしめてくる。

『ふふっ！甘えん坊チャンミンね。』

そう言って目にかかりそうな前髪をよけてやる。

Aを見つめる目が真剣になり、強く求められているのが分かる。

その瞳に呼ばれるようにぺたんと座ると、チャンミンの顔が目の前にくる。

抱きしめられながら覗き込まれ、ドキドキするのを止められない。

『チャンミン…』

『……A…』

急に名前を呼ばれて、あーわたしはこの人の声が、この人が好きだと思った。

『A。好きだよ。』

優しい眼差しに見つめられ、一筋の涙がこぼれた。

『なんで泣きますか？』

チャンミンが優しい声で聞く。

『…チャンミン…好き…』

『……好きだと泣きますか？』

Aの頬を包みながら親指で涙を拭う。

自然とチャンミンの手をとったAに

『泣きたいときも、嬉しいときも。こうやってぼくの手をとって？』

『おなじ気持ちを感じたいです。』

『だから…そばにいさせて。』

その顔は今までで1番優しく、隠しきれない愛しさが溢れる、穏やかな表情だった。