【第３話】ご対面 ページ5
淡々と口を動かすアンリさんからは先程までの、私達の言い合いに呆れたり自らのモチベーションについて意義を申し立てるような可愛らしさは感じられない。ただ社会人として仕事を全うする、立派なオトナだ。
「……で、結局何が言いたいんでしょう。私このあと、スーパーヤザワで17時30分から始まる『持ってけ泥棒！ 赤字も覚悟！ 卵＆牛乳大セール』に行かなきゃいけないんです。」
「そんな大層なことじゃないんですけど…」
アンリさんの厳しくひそめられていた眉が優しく弧を描いた。
「女子マネージャーは１人だけだったんです。得体の知れないあなたと共に行動するのは不安ですが、あなた、芯が通っている素敵な方ですね」
「え？」
アンリさんはにっこりと笑って、私の手元の資料を見やった。
「それ、破ってもらって構わないですよ。内容、プライバシーもクソもないですから。」
「……了解です。」
粉々になった紙をデスクに置いた私は、アンリさんに１つお願いをした。
「女…？」
驚いたように口を開いたのは、御影玲王君。
私の目の前には、今、７人のイケメン…もとい、ブルーロックの”囚人”が集まっていた。
「右から、潔世一、蜂楽廻、國神錬介、千切豹馬、凪誠志郎、御影玲王、糸師凛で合ってる？」
「あ、合ってるけど…君が俺ら『グループ壱』のアドバイザーなのか？」
「俺はそこらの女にプレイについてアドバイスされる必要は無い。」
潔君の発言に被せるように、もはや私の方を見向きもしない凛クンが言った。
「ちょっとー！ あなた方、『男尊女卑』って言葉ご存知で？ ちょっと違う感じするけど、共闘もしてないのに、そんなに自分ちのこと強いって思えるの？」
「事実でしょ。」
凪君は手元のスマホから目を離さず一言言い放った。
「男尊女卑以前に、体格やら脳の仕組みから、基本的に女の人はスポーツに向いてないって言われてるし。それに、この間ずっとサッカーしかやってない俺らと、アンタ。生活スキルと教養、それを教えてくれるのはありがたいけど、サッカーについての差は明確だよ」
そうでしょ？ と見上げた凪君は純粋にそう思っているようで、私からの同意を待っているようだ。周りにいたメンバーもまあな、と頷き、その場が収まりかけていた。
「……よぉーし、意見はこれで全てですか？ では、今から回すこちらの資料を見てください」
私はその空気を無視し、ある紙をメンバーに配った。
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＠えぅい(プロフ) - オタなーんさん» とんでもないです…！ 引き続き、いいなと思っていただけるよう頑張ります。 (2022年9月23日 15時) (
レス) id: b974317e69 (このIDを非表示/違反報告)
オタなーん - うぅ本編めちゃくちゃ良い！速く読めなくてすみません (2022年9月22日 16時) (レス) @page3 id: e0d32b81e6 (このIDを非表示/違反報告)
＠えぅい(プロフ) - オタなーんさん» 嬉しいコメントありがとうございます！ 今日、本編となります１話目を投稿させていただきました。ゆっくりな投稿になりますが、是非お読みください。 (2022年9月21日 22時) (レス) id: b974317e69 (このIDを非表示/違反報告)
オタなーん - 本編はいつ出しますか？設定読んだだけでワクワクします！ (2022年9月20日 7時) (レス) @page2 id: e0d32b81e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えぅい | 作成日時：2022年9月14日 5時
