防衛部のお姫様 (ページ16)

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翌日、なぜか郁ちゃんの頬も腫れ上がっていて

麻子ちゃんに話を聞けば堂上教官にこってり絞られたらしい

郁ちゃんは私の頬を見て泣きながら謝ってきた

デジャブだななんか笑

今回の事件で郁ちゃんは気合いを入れ直したらしく

訓練もいつもより真剣に取り組んでいた

と思っていたが……

顔の腫れがお互い引いた頃…座学では

あ「ｺｿｯ郁ちゃん！起きて…」

笠「ｽｶｰ…」

柴「ﾊｧ…」

いつも通りの郁ちゃんのままだった

柴「笠原顔！ノートの跡くっきり！」

笠「え？」

あ「郁ちゃん寝すぎだよ…」

笠「いやだって訓練きつくてさぁ…
疲れ果ててるところに小難しい話なんだもん
起きてらんない」

柴「あんたねー…ちょっとはAを見習いなさい
あんたと同じ訓練こなして座学も頑張ってんのよ？

知らないわよ〜？怒られるんじゃないの？
鬼教官様に、さ！」

あ「鬼教官って…笑」

柴「噂をすれば！！堂上教官こんにちは〜♡」

麻子ちゃんはいつもより何トーンか上がった声で走っていく

その先には堂上教官と…小牧教官の姿

その瞬間私の胸がまたﾄｸﾝと高鳴った

堂「あぁ」

小「やぁ」

柴「もー最近あたし堂上教官に会う機会減ってさみしーんですよ！？」

堂「そ、そうか…」

堂上教官はちょっと引き気味

あ「こんにちは！」

笠「こんにちは！あの…堂上教官っ」

堂「腫れは引いたみたいだな、ここ」

笠「へ？」

突然堂上教官が郁ちゃんの頬に触れそう言った

堂「引いたならいい」

笠「教官…///」

堂「お前の顔が面白すぎて指導に力が入らなかったからな
あとAとの顔面の差がよく分かった」

あ「え…私？ですか」

柴「Aも腫れてたじゃない？顔」

笠「え！それってあたしの顔だけが面白かったってことですか！？ひどすぎません！？」

そしてまた始まる2人の口喧嘩

さすがに私でも分かった

堂上教官のは多分照れ隠しだと……

小牧教官もふたりを見て笑いが止まらないようだ

小「Aさんも顔、腫れが引いたね」

笑ってたくせに急に頬に触れてきた小牧教官

あ「えと…///」

小「良かった
いつも通り可愛い顔に戻って」

あ「か、かわっ！？」

ニコニコとその場を去った小牧教官

柴(あら〜面白いもの見ちゃったわ♡)