私は先生の特別になりたい (ページ31)

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☆ ページ31

あれから寮に戻るとA組のみんなが

私の世話をしようと至れり尽くせりで……

あ「ちょっとみんな大丈夫だから！」

八「いけませんわ！今日はゆっくりして下さい」

葉「そうだよ〜もうほんとに心配だったんだよ？」

上「かっちゃんだって心配だったよな！」

爆「かっちゃん言うなァ！！寝る！！」

瀬「ｺｿｯまぁ心配だったのはほんとみたいだぜ？

いつもならすーぐ部屋戻るのに今日はお前来るまで黙って座ってたしな」

あ「…そうなの？」

私が来た途端爆豪くんは寝ると言って部屋に戻っていく

私はその後ろ姿を追って爆豪くんに声をかけた

あ「爆豪くん」

爆「ァあ？」

あ「心配かけてごめんねー」

爆「誰が…」

あ「神野事件」

爆「！」

あ「…の時のこと思い出したの

物間のコピーを見て、オールフォーワンが重なった」

爆「…」

あ「でも大丈夫。

相澤先生にも言われたけど私もう1人じゃないって

A組のみんな見てると思えるから笑

だからあの時手を伸ばすのを躊躇ったような中途半端な気持ちは

もうないから安心して」

そう言うと爆豪くんはﾊｯといつもの悪い笑顔で笑いながら

爆「遅ェわ」

と私の頭を乱暴に撫でエレベーターに乗って帰っていった

その夜…

▷▷▷▷▶▶▶▶

父「A…！」

母「A ﾆｺ」

あ「お父さん！お母さん！早くー！」

子供の頃の…まだ楽しそうな両親と私

次の瞬間

その2人と私を遮るようにドロドロと黒い影が落ちてきて

先「A」

と目の前にオールフォーワンが出てくる

手を伸ばしても両親には届かず…

▷▷▷▷▶▶▶▶

ｶﾞﾊﾞｯ

あ「ﾊｧﾊｧ……」

思いっきり起き上がるとそれが夢だったと気づく

目からは涙が出ていて、身体は汗でベトベトだ

あ「さいあく…」

結局その日、私は眠ることは出来なかった