私は先生の特別になりたい (ページ11)

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その日の放課後は結局相澤先生は職員会議が入り

またまた訓練には来れず…

特に先生と話せないまま1週間が過ぎてしまった

2、3日はタイミングの悪さに嫌な予感が止まらないままだったが

1週間もする頃にはそこまでモヤモヤもしなくなっていて

なんならあの時の出来事も忘れつつあった

しかし…再び嫌な予感が戻ることになる

ある日の朝のホームルーム

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

相「おはよう」

いつもの様に教室に入ってきて挨拶をした相澤先生

しかし私たち生徒の視線は別のところにあって…

相「…紹介する。

今日から雄英の事務員兼リカバリーガールの補助を担当する

高宮なごみさんだ

演習とかにも同行してもらうことになるから

お前たちも今後かなり世話になるだろう」

先生に紹介されながら隣でふんわりと笑う女性

いつしか見たあの女性だったのだ

みんなは可愛い！とか綺麗！とか盛り上がっていたが

私は1人ﾄﾞｸﾝと心臓が嫌な音をたてた

高「初めましてﾆｺ

高宮なごみと言います。

今日から雄英でお仕事させていただくことになりました！

みんなとも仲良くなりたいのでよろしくお願いします笑」

芦「可愛いーっ！！」

峰「こ、こんな綺麗な方が雄英に！？」

相「こらお前たち、個人的な質問は後にしろ

今はホームルーム中だ」

静かになると相澤先生が今日の予定などを話し

ホームルームの時間は終わる

みんなが高宮さんを囲むが相澤先生はひとり教室を出ていった

あ「相澤先生ー！」

相「！どうした」

あ「あの人って…」

相「高宮グループのご令嬢でまぁ色々あってな

安全のために雄英で生活することになった」

高宮グループは有名だし何があったかは大体想像がつく

なるほどね…お金持ちも大変だな…

あ「そーゆーことか」

相「あの時も駅まで送った後に事件に巻き込まれてな」

申し訳なさそうに私の頭を撫でた相澤先生

彼女でもないのに勝手にモヤモヤして気にしてた自分の方が

申し訳ない気持ちになった

あ「そーだったんだ！無事で良かった」

そう言って笑うと少しホッとした表情を見せた相澤先生

すると

高「相澤先生！」

質問攻めから抜け出してきたのだろう

少し疲れたような顔の高宮さんが出てきて相澤先生の名前を呼んだ