五条悟side ページ34
なかなか手強い呪霊たちを祓い終えると
不在着信が入っていることに気づき
硝子からだったので誰か怪我したのかと折り返しかけた
しかしその内容は壮絶なもので
すぐに電話を切り、僕は高専へ移動した
硝子も珍しく焦っていてAの状態が分からないという
予定通りにヒートが来るはずのAがヒートに……
一体何があったというのだろうか
それから補助監督により運び込まれたAは
悲惨な状態でそれを見ただけで僕は怒り狂ってしまいそうだった
硝子が処置している間にある程度のことは補助監督から聞いた
補「これが近くに落ちてまして…」
補助監督の手には発情誘発剤
なるほど…明らかに人間の仕業だな
問題は"誰"がAにこんなことをしたのか…
五「僕をこんなに怒らせるとはいい度胸してるね」
僕のAを傷つけたこと…ただで済ますつもりはないよ
見つけたらまじで殺してやる
処置を終えたAは身体中包帯だらけで
その中でも1番酷かった両手はきっと首を守ったものだろう
あれだけのことがあったのに首は一切傷ついていなかった
そのことに僕は胸が苦しくなった
五「怖かったよねA…
助けてあげられなくてごめんね」
ベットのAを優しく撫でた
その後は話を聞きつけた恵たちが慌てて保健室へと走ってきて
Aの姿を見て言葉を失っていた
釘「っ…れよ…誰よ!!Aをこんな傷つけたやつは!?」
虎「釘崎落ち着け!」
伏「呪霊に襲われたって…
どーゆー意味の"襲われた"ですか」
補「…私がAさんに言われ塩を買うためにその場を離れたんです…
帰ってきた時には既にっ…レ〇プされていました…」
釘、伏、虎「っ…」
改めてそう聞くとほんとに怒りで自分を見失いそうになる
Aに思い出させたくないけど…
誘発剤を使った犯人はAにしか分からない…
相手が誰であろうと僕は許す気は無いよ
するとその時何かを思い出したかのように補助監督が声をあげた
補「あ…そういえば…私がお店に向かう途中山道で
1台の車とすれ違いました…
こんな山奥に何を?と思ったのですが
面白半分に心霊スポットを見に来たのかと思って…
もしかしたらその車…」
五「!どんな車だった?」
補「黒くて…明らかに高級車でした」
五「高級車…ね」
僕は何となく嫌な予感がした
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作者名:きい | 作成日時:2022年8月7日 0時