目撃 ページ22
今日は久しぶりのオフ
のばらに連れられて私は原宿に来ていた
あ「原宿って人すごい……」
釘「A原宿初めてなの！？
東京出身でしょ〜！？」
あ「こんな身体だしさ笑
今までは自由に外出できなかったから」
釘「…真希さんのとこもだけどAの家も大変なのね〜」
両手に大量の荷物を抱えたのばらは
まだまだ買い足りないようで次はあっち、次はこっちと
色んなお店を見て回った
あんまり服とか興味ない私はのばらの買い物を見ていただけだが
そのうち私の分もと強引に試着させられ
いくつか私も服を購入してしまったのだった
釘「ふぅ…一通り買い物終えたわね
A疲れたでしょ？ちょっとあそこでお茶しない？」
そう言ってのばらが指さしたのは
いかにも若い女子が好きそうなオシャレなカフェ
私もちょっと休憩したいとそれに頷いて
2人でそのお店へと向かった
しかし……
釘「！！A、別のお店にしない？」
前を歩いていたのばらが急に立ち止まったので
私はそのままのばらの背中に突っ込んでしまった
こちらを振り返ってそう言うのばらの顔は
悪いものを見たかのように焦っていて
知り合いにあったんだと察した
あ「のばら東京に知り合いでもいたの？」
釘「あ、あぁまぁそんなとこよ！
さっ、早く行きましょ！」
慌てて私の背中を押しお店から遠ざけようとしたのばらに
首を傾げつつ私も歩き出したその時……
？「五条さん！」
五条……？
後ろから聞こえたその名前に私は足を止める
名前を呼んだのは透き通った綺麗な女性の声
いやいや、五条なんて苗字は他にもいるし
第一五条先生は任務で忙しいはず。
でもさっきののばらの反応を見る限り
もしかして知り合いって五条先生のこと……？
ドクンと大きく胸がなった
あ「…のばら」
釘「っ…あぁもうっ！！」
のばらは頭を抱え
私もゆっくり振り返り先程のお店の方を覗いてみると
テラス席にいつもの目隠しではなくサングラスをした
私服の五条先生とさっきの声の主であろう大人っぽい綺麗な女性が座っていた
あ「…最近忙しかったのって任務じゃないんだ……」
釘「A…
ったくあのバカ教師何やってんのよ！！」
怒ったのばらが五条先生の方へ向かおうとしたのを
私は止めて首を振った
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作者名：きい | 作成日時：2022年8月7日 0時
