救世主 ページ19
高専に着いたのだが
いつもの場所と違い人気の少ない場所に止められる
あ「？あの…ありがとうございました」
変だなと思いつつ降りようとドアを開けようとした時…
運転席から手が伸びてきてグイッと腕を強い力で引かれ
私はドアから引き離され後部座席に仰向けで倒れ込んだ
あ「った！…な、なに…」
私の腕を掴んだまま
その人は運転席から後部座席に移動してきて
私に跨るように覆いかぶさった
その目はギラギラと鋭く一瞬で恐怖○○まれる
あ「はなしてっ！！」
補「ごめんね
君めちゃくちゃいい匂いがするからさ
誘われてるのかと思って…」
あ「は！？誘ってないです！！」
補「いやいや照れなくていいから、ほら…」
ﾁｭｯ
あ「ｲﾔｯ やめてっ！！！」
必死でもがくが全然力で敵わず首筋にキスをされる
ただただ嫌悪感しかなく頑張って抵抗する
すると
ﾊﾟﾝｯ
補「暴れるなよ…大丈夫、気持ちよくしてあげるから」
頬を思いっきり叩かれ更に色んなところに
口付けしようと近づいてきた
気持ち悪さと力で敵わない悔しさに涙が溢れる
補「オメガのAさんが悪いんだよ？
そんな甘いフェロモンを垂れ流すからさ
そんなの襲ってくださいって言ってるようなもんだし」
あ「っ…ｸﾞｽｯ
ご…じょ…せんせっ…助けてっ！！！」
私の叫びを聞きながら無駄だと言うように笑ったその人は
もういいよね？と私の制服に手をかけた
その時……
ｺﾝｺﾝ
窓をノックされた音がして
私とその人はその音がした窓の方を見た…
あ「！ごじょ…せんせ」
そこには助けを望んだ五条先生の姿があり
その表情は目が隠れていても明らかに怒っているのが分かる
それを見た瞬間、その人の顔色が変わり焦ったような動きを見せた
その隙に私はバッとドアの鍵をあけ、ドアを開いた
五「あのさー、君…
僕の可愛いAに何しようとしてんの？」
そんな私をグイッと抱き上げ抱きしめながら
五条先生はその人に向かってそう言った
五条先生の匂いに包まれ安心し私の目からは更に涙が溢れる
五「んー怖かったねA。もう大丈夫だよ」
あ「せんせっ…泣」
私の頬にﾁｭｯと口付けて優しい声で五条先生は言う
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作者名：きい | 作成日時：2022年8月7日 0時
