いざ、入学 ページ2
春…
私は今日から"東京都立呪術高等専門学校"の1年生となる
まぁ半分は呪術を学ぶため…
そして半分は……
父「A、次期当主は妹のみずきに決まった
お前は呪術を学ぶため、呪術高専へ行きなさい」
あ「呪術…高専」
父「その力があってもΩじゃどの道普通には生きられん
ただでさえ特殊なΩで誰でも強力に引き寄せてしまうお前が
生きられる場所はもうあそこしかない
お前の為でもある。分かったな」
あ「…はい」
まぁ体良く追い出されたみたいなものだ
妹のみずきはα
いくら姉妹で女同士でも私は以前、発情期を迎え
妹や周りの使用人たちを誘惑してしまった前科がある
私の意思ではないのだがこればっかりは仕方がない
まぁ堅苦しいあの家もそんなに好きじゃなかったから
あそこから出られるなら何でも良かった
あ「それにしても大きいな…この学校」
東京の外れの山奥にそびえ立つこの学校は
建物や敷地も大きく学校らしくない風貌だった
あ「どっちかというと…神社みたいな？」
一応もらったパンフレットのような案内を見ながら
校舎へと進んでいく
あ「おぉ…ここが校舎…」
古い木造建築の建物の中に入り
1年生という文字が書かれた場所を見つけ扉を開けた
伏「…」
そこには黒髪の男の子が1人座っていて
私の方へ一瞬視線を向けるとすぐに興味無さそうに逸らした
なんか…感じ悪…
そしてさすが呪術高専。
教室はそれなりに広いのに机が3つしかない
私とこの男の子を入れてたった3人しか1年生はいないのだろう
感じ悪いその子に今後の不安を感じながらも私は
自分の席につこうとその子の前を通り過ぎた
ﾌﾜｯ
伏「！(この匂い…)…お前」
通り過ぎた瞬間声をかけられ私は驚いて振り向く
あ「え？」
伏「…いや、なんでもない」
あ「？そう…あ、私AA。よろしくね」
伏「…伏黒恵」
あ「伏黒くんね！」
伏「っ///」
そう言って笑いかけると伏黒くんはまたすぐにそっぽを向いた
伏(Aって聞いたことあるな。
こいつが1000年に1人と言われる力を持つ"あの"オメガか…
すげー匂い)
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作者名：きい | 作成日時：2022年8月7日 0時
