好きだよ、杏寿郎２

交際 ページ35

凛:「小さい子は可愛いものですね笑」



あ:「ですね笑

千寿郎くんはとても優しい子なんです」



凛:「えぇ、しっかり者ですよね笑」



あ:「私にとっても弟みたいなものですから」



凛:「ﾌﾌｯ 千寿郎くんにとってもAさんは

"姉上"だと思いますけどね」



あ:「あ…」



凛:「僕は煉獄さんを越えられるとは思ってないですけど

少しでも僕といる時に煉獄さんを忘れて

楽しく笑えてたらいいな」



あ:「っ…

あの！ずるい…ひどい女でごめんなさい

でも私！

凛太郎さんといる時はとても楽しくて

あったかくて…

たしかにまだ杏寿郎のことを忘れられてないけど

ちゃんと思い出にするから

…私と付き合ってくれませんか」



ｼｰﾝ


一瞬静まり返る


私は恐る恐る凛太郎さんの顔を見上げた…



あ:「えっ！？凛太郎さん！？」



凛太郎さんの目からは涙が流れていた



凛:「っ…いやすみません！

嬉しすぎてついっ…

無理に忘れなくていいと言ったのは僕です

ゆっくりでいいですから…

こんな僕で良ければっお願いします！」



ｷﾞｭｯ


私を優しく抱きしめる凛太郎さん


私の胸はまたｷｭｳｯと締め付けられた


ゆっくりとその背中に右手を回す




ごめんなさい凛太郎さん


たくさん待たせてごめんなさい


大丈夫、ちゃんと忘れてみせるから…

稽古→←小さな手

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す