帰り道 ページ20
それから私は凛太郎さんと一緒に千寿郎くんを家まで送っていた
その途中…
千:「あ!兄上だ!」
千寿郎くんが嬉しそうに声を上げると
前から杏寿郎が歩いてきた
私は杏寿郎の様子に何となく違和感を覚える
杏:「千寿郎!
む、Aと鈴村さんも揃ってどうしたんだ!」
千:「Aさんの稽古を見せてもらったんです!」
杏:「そうか!
A!千寿郎が世話になった!」
あ:「ううん!私も千寿郎くんに会いたかったから…」
私がそう言うとパァっと嬉しそうに笑う千寿郎くん
杏寿郎はその様子を見て微笑みながら
千寿郎くんの頭を撫でてあげていた
鈴:「煉獄さんは任務の帰りですか?」
杏:「あぁ!今日はかなり手間取ってしまったが…」
鈴:「今日の稽古を見て思いました
鬼殺隊の皆さんはとてもかっこいいと…
私たちのために命をかけて戦ってくれている
とても誇らしいお仕事ですね!」
杏:「そう言って貰えるとこちらもやりがいがあるな!」
二人の会話に私はほっとした
この間のような雰囲気はなくとても和やかだ
それと同時にやはり私は杏寿郎に違和感を抱いていた
あ:「杏寿郎…どっか怪我…とかしてないよね」
私が言うと3人の視線が一気にこちらを見る
杏:「安心していい、俺はどこも怪我していない」
真っ直ぐにこちらを見ながら言う杏寿郎
普段あまり考えてることが読めない表情だが
さすが幼なじみと言っていいだろう
私には分かる
あ:「ちょっとごめんね」
私はそう言って杏寿郎のおでこに手を伸ばした
…ビンゴ
あ:「杏寿郎、熱あるでしょ」
私の言葉に驚く3人
鈴:「どうして分かるんですか?」
あ:「いや…なんか最初見た時からちょっとおかしいなって」
千:「全然気づきませんでした…」
杏:「大丈夫だ!
これくらい何ともない!さぁ、帰ろう千寿郎」
誤魔化すように千寿郎くんに声をかける杏寿郎
あ:「…杏寿郎!ちゃんと休まなきゃだめだよ!
時雨さんが心配するから」
そう言うと背を向けた杏寿郎の足がピタリと止まり
すごい勢いでこちらを振り向く杏寿郎
あ:「え…どうした?」
杏:「…いや、なんでもない!」
杏寿郎はこちらに向かって手を挙げまたねの合図をすると
そのまま千寿郎くんの手を引いて帰って行った
鈴:「…」
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衣世(プロフ) - 更新ありがとうございます!完結おめでとうございます!夢主ちゃんと煉獄さん良かったあぁぁ(;-;)途中どうなるかと思いました( ;∀;)素敵な作品ありがとうございました☆ (2021年5月6日 8時) (レス) id: 8b5abcedbd (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 完結おめでとう!!夢主ちゃんと結ばれてよかった…泣。 (2021年5月6日 7時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
annko(プロフ) - 完結おめでとうございます!よかった…煉獄さんと夢主ちゃんが結ばれて(涙)時雨さんも辛かったと思うけれど…やっぱり2人に結ばれてほしかったです(´- `*)素敵なお話をありがとうございました!! (2021年5月6日 6時) (レス) id: 0cc2afaf00 (このIDを非表示/違反報告)
けろっこ(プロフ) - 更新楽しみにしてましたー!幼なじみやっぱりいいですね!応援しています。 (2021年5月5日 20時) (レス) id: b68eed1631 (このIDを非表示/違反報告)
すずもり(プロフ) - 切なくて甘酸っぱいですね〜煉獄頑張って夢主に思いを伝えられるといいな〜更新頑張って下さい! (2021年5月5日 9時) (レス) id: 850617dc48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きい | 作成日時:2021年1月21日 5時