START:DASH!!〜4〜

豪雨 ページ23

西島「俺、もう遅い時間だし帰ろうかな」



時計を見ると、22時になっていた。



大輝「俺も帰る」



貴方「にっしー家近いからもちろん徒歩よね？」



西島「うん」



貴方「大輝君、お酒飲んじゃったし送って行こうか？」



大輝「電車で帰るんでいいよ」



貴方「わかった」



私は二人を玄関まで見送った。



西島「じゃ」



大輝「今日はありがとうね」



貴方「ええ。気を付けて帰りなさいよ」



にっしーが玄関の鍵を回して、ドアを開けた。



外は大雨が降っていた。かなり大きい音だ。



それと共に木が揺れる程度の風も強く吹いていた。



貴方「......ほ、本当に気を付けて帰りなさいよ」



西島「いや、無理でしょ」



すると、大輝君が何やらスマホで調べていた。



大輝「大雨警報と暴風警報出てるよ」



貴方「マジか......」



西島「ということで、マッキーさん」



西島が物凄い笑顔でこちらを見る。



普段は笑顔が魅力的な彼だが、今はその笑顔が少し恐怖に思える。



貴方「な、何よ」



西子「西子、今日泊めてほしいなぁ〜」



大輝「俺もお願いします」



貴方「大輝君はまだしも、何であんたを泊めなきゃいけないのか。


まさか家に帰るのが面倒くさいだけじゃ＿＿」



西島「うん」



貴方「即答か。まあ、この雨のなか帰って風邪引かれても困るしね。


いいわよ、今回は特別ということで」



私がそう言うと、にっしーは「イェーイ」と喜んだ。



貴方「じゃあ、先お風呂入っていいわよ」



大輝「えっ、いいの！？」



貴方「ええ」



西島「やだなぁ、マッキー。俺らがマッキーにお風呂覗くわけないから、心配しなくていいよ！」



貴方「別にそんなこと心配してないわよ」



西島「マッキーは色気ないからな。誰も覗きたいと思う奴いないと思うんだよね」



貴方「お、おう。それ以上言うんなら、にっしにっしにー以外にもいろいろやらせようかしら」



西島「わー、それだけは勘弁」



貴方「良かろう」



西島「あっ、大輝先入っていいよ」



大輝「いや、ここは先輩優先します」



西島「明日早いって言ってたでしょ？」



大輝「......じゃあ、お言葉に甘えて」



貴方「あ、着替えないから悪いけどそのままで寝てね」



大輝「はーい」



リビングではにっしーがテレビを見ていた。



今日は土曜日だから、「嵐にしやがれ」を見ている。



私はその横でブログを更新している。

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