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合同任務 ページ4

A side





『……どう?無一郎』

「今のところは何も感じないね。でも何となく嫌な予感はする」

『同意』




辺りに注意しながらふたり並んで暗い夜道を歩く。周りには木が生い茂っていて人っ子一人見当たらないような獣道。鬼殺隊である事を悟られぬよう隊服の上から着物を着る。どうしてこんな格好をしているのかと言うと、


事の始まりは先日のこと、








『最近、若い男女の恋人ばかりを狙った事件が増えている。何人か子供達を送ったがみんな帰ってきていなくてね。もしかしたら鬼の仕業かもしれない。だから、頼まれてくれるかな、無一郎、A』

『『御意』』








御館様より恋人ばかりが狙われる事件が起きているというご報告を受けた。丙の隊士を送ったらしいが消息を絶ったまま連絡が取れないという。もしかしたら十二鬼月の可能性もあるとの事で、柱である私達が出動することとなった。


のだが、




「なんでそんな離れてるの。もっと近付かないと恋人だって分からないでしょ。ほら、手」




無一郎が凄いイチャイチャしようとしてくる。いや、仕方ないんだけど、もし鬼が出てきたらと、どうしても考えてしまう自分がいるからか、なかなか素直を受け入れられない。




『いや、でも刀が抜けな、……』

「いいから」




そんな私にはお構い無し。ほーら、と有無を言わせずそう言うと、左手をきゅっと握って満足そうに笑顔をこっちに向けた。




『……ずいぶん満足そうで』

「Aと手を繋いでるからね」

『恥ずかしいこと言わないで……』

「嫌じゃないでしょ?」

『当たり前でしょ……嬉しいに決まってるよ……』

「なに、誘ってるの?」

『そんなわけないでしょ!』




いつもみたいにいじってくる無一郎になにか言い返してやろうとした


その時、








ガサッ








草木がぶつかり合う音が微かに響いたのを、私たちは聞き逃さなかった。








『無一郎』

「うん」

『右1、左2』

「左」

『了解』




私たちの空気は一変。


軽く羽織っていた程度の着物を投げ捨ててお互い即座に刀を抜く。


同じ青系色が華麗に反射する刃先を目的に向けて、首を








________切ろうとした。




.

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設定タグ:時透無一郎 , 鬼滅の刃 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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霞桜 - 頑張って下さいね応援してますよ (2022年5月4日 0時) (レス) id: f3badad1aa (このIDを非表示/違反報告)
霞桜 - 無一郎推しです めちゃくちゃ最高ですね私は想像豊か過ぎるので余計に嬉しいです… (2022年5月4日 0時) (レス) @page16 id: f3badad1aa (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いろはさん» ありがとうございます!不定期ではありますが定期的に投稿できるよう頑張りますね! (2021年1月15日 23時) (レス) id: 2a5e6a7f23 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - これからもがんばて下さいね (2021年1月15日 22時) (レス) id: 7954c2eb45 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - むいくん甘甘で可愛い~ (2021年1月15日 22時) (レス) id: 7954c2eb45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月12日 21時

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