. ページ5
.
ガバッ
「うわあぁん!おねぇちゃあぁん!」
『ぇっ、こ、……子供?』
「こわかったあぁ!おにぃちゃあぁん!」
「……なに、この子達」
姿を現したのは鬼なんて物ではなく、小さな4、5歳程の3人の子供だった。私達の事を兄と姉と勘違いしている様で、大泣きしながらお腹に腕を力一杯回して泣いてる。
『どうしたの?こんな暗いのになんで外を出歩いてるの?』
「おにぃちゃんと、おねぇちゃんがいなくなっちゃって、……くらくてこわくて……ゔぅ……」
「僕達、君達の兄と姉じゃないんだけど」
『こら、言い方』
一向に泣き止まない三人を慰めながら話を聞くとどうやらこの子達3人と兄と姉の5人でこの道を通って買い物から帰る途中、突然何者かに引っ張られるように上の2人が連れ去られてしまったらしい。そしていなくなった2人を3人で探しながら歩いていたらいつの間にかこんなに暗くなってしまったそうだ。
『鬼……』
「考えられなくはないね」
無一郎の言う通り。考えられない事態では無い。最悪まだ物心着いたばかりのこの子供達が大事な家族が食べられている場面に出くわすなんて事も有り得る。
鬼が十二鬼月だと仮定して、パニックで動き回る小さな子供を3人も庇いながら戦うなんて考えただけでこちらとしても骨が折れる。
「おねぇちゃん……」
まあ、
「おにぃちゃん……」
この子達が本当の“子供”ならば、の話だけど
ぼとっなんて鈍い音を立てながら冷たい地面に落ちる頭。先程まで自分のお腹に腕を回していた男の子の物。
それを合図にもう1つぼとっとまた頭が落ちる。無一郎の腕にしがみついていた女の子の頭。
「は、……なに、してっ、……」
「もういいでしょA。そろそろ疲れたんだけど」
『もういいよ。付き合ってくれてありがとう』
「おい!お前ら!し、しっかり!」
『はぁ……、だから、……』
________もうおしまいだって。
『……ッチ』
斬りかかったがひらりとかわされてしまった
「いつから気付いてやがった」
『あんなに近づいたら分かっちゃうよ。瞳孔も牙も、隠しきれてないしさ』
「このクソガキがっ!ぶっ殺してやるっ!血鬼術 悪夢想天!」
『氷の呼吸 参ノ型 疾風の氷刃』
「はっ!この程度かぁ!?」
『まさか、』
________もうひとりいること、忘れてないよね
「霞の呼吸 弐ノ型 八重霞」
.
116人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霞桜 - 頑張って下さいね応援してますよ (2022年5月4日 0時) (レス) id: f3badad1aa (このIDを非表示/違反報告)
霞桜 - 無一郎推しです めちゃくちゃ最高ですね私は想像豊か過ぎるので余計に嬉しいです… (2022年5月4日 0時) (レス) @page16 id: f3badad1aa (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - いろはさん» ありがとうございます!不定期ではありますが定期的に投稿できるよう頑張りますね! (2021年1月15日 23時) (レス) id: 2a5e6a7f23 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - これからもがんばて下さいね (2021年1月15日 22時) (レス) id: 7954c2eb45 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - むいくん甘甘で可愛い~ (2021年1月15日 22時) (レス) id: 7954c2eb45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藍 | 作成日時:2021年1月12日 21時