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「うわっ!めちゃくちゃ着信入ってんじゃん!」





俺のスマホを覗き込んで、驚いたように北山が言う





「ごめん。気付かなかった。」





俺がそう言うと





「なんだ。藤ヶ谷すげぇ落ち着いてるから、俺一人騒いでるみたいだったけど、藤ヶ谷も結構動揺してたんじゃん。」





と嬉しそうに言った





ちげぇよ

お前見てたから気付かなかったんだよ…

ってか顔近ぇし…





「別に動揺してた訳じゃねぇよ。鞄の奥に入ってたから気付かなかっただけ」

「はいはい。早く連絡してよ!」





外と連絡が取れる事で安心したのか、北山は上機嫌だ





「分かったよ…。…って…」

「…どした?」

「充電…切れそう…」

「えっ!?」





元々微妙だったのが、マネージャーからの着信で残量はわずか





掛けるべきか、充電を持たせるために掛けずにいるべきか…





悩んでいたら、スマホが鳴った





「…マネージャーだ」





鳴り続ける着信音

心配しているだろうから…ととりあえず電話を取った





「もしもし。」

『あっ!藤ヶ谷さんっ!』

「すいません。着信気付かなくて…」

『今どこですか!?』

「エレベーターに…閉じ込められてます…」

『やっぱりっ!もしかして北山さんも一緒ですか!?』

「はい。」





隣の北山をチラリと見ると、一生懸命マネージャーの声を拾っているみたいだ

北山にも聞こえる様にスピーカーに切り替えてやった





『二人とも怪我はないですか?』

「あ、大丈夫です。」

「俺も大丈夫ですっ!」





無邪気会話に参加する北山





『北山さんっ!良かった!2人一緒なら安心ですね。すぐに救助して貰いますから!』





何が安心なんだよ

俺と北山だぞ?



まぁ…一人ずつ閉じ込められてるよりはマネージャーにとっては好都合か…





「よろしくお願いします。」

『はい。で、お二人どこのエレベーターに乗られました?いつもの…プツッ』





プーッ、プーッ、プーッ…





「「あ…」」

「…切れた…」

「…一番大事なとこで切れたよね…」

「…」





2人でスマホを見つめたまま絶句した







.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年2月24日 19時

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