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真っ暗闇の中、動く事も出来ず、半ば諦めた俺は、壁に凭れかかるように床に座り込んだ





「……ああっ!」





途端、突然大声を上げる北山





「うわっ!何だよ!急にでかい声出すなよ!」

「あ…ごめん…。……いや…さっき雷鳴ってたなぁと思って…」

「あぁ…。そうなんだ…」





全然気付かなかった





それにしても俺が怒鳴った時の北山

きっとシュンって俯いてる

緊急事態にもこんな事考えてる俺ってホント、どうしようもないくらい北山に惚れてる…





「でも、こういう時用に、非常電源ってのがあって切り替わるようになってんだよね?」

「へぇ…そうなの?」

「うん。だからすぐ…あっ!ほら点いた。」





嬉しそうな北山の顔

安心したのと、誇らしげな笑顔

思わず頬が緩みそうになる





「ホントだ。」

「エレベーターもすぐ動くんじゃね?」

「ならいいけどな…」





俺はどっちでもいいよ

このまま北山と2人っきりの時間を過ごすのも悪くないと思ってる

何ならこの状況、ちょっとラッキーって思ってる自分もいる





床に座り込んだ俺とは対称に立ったままずっと動くのを待ってる北山

しばらくじっと待ってみたけれど…





「……動かないね。」

「うん…」

「…‥非常ボタン…押してみようか…」

「…うん」





非常ボタンの前に立ち、じっとボタンを見つめてる






何?…もしかして、こいつ、緊張してんの?





「……どうした?もしかして届かねぇ?」

「届くわっ!」





首、取れるんじゃないかってくらい思いっきり振り返って突っ込む北山





くふふふ…めちゃくちゃ可愛い





ちょっと震える指先でボタンに手を掛ける





「…ちょっと…緊張するな。」





やっぱり緊張してた(笑)






.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年2月24日 19時

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