二話 ページ4
流石に瑞希と同じ時間に行ったら遅刻になってしまう。
俺は瑞希に一声かけて、家を出た。
「やぁ夏希くん、良い朝だね」
『そうか？俺は眩しいのが嫌いなんだ』
朝から暁山家の玄関で俺を待ち伏せているのは同じクラスの＿あ〜。まぁ、友達。神代類だ。
此奴とは一年の頃…もっと言えば中学の最初からずっと同じクラスだった。
だからって言うか、なんとなく気心知れてる仲ではある。
中学の時は、一緒に屋上で孤独な仲間として、３人でいろんなことを吐露した。
その後、あの場所に瑞希を置いて行ってしまったことだけが、心残りではあったけど。
『悪いけど、今日も瑞希は遅れるよ。お前がいつもここで待ってるのって、瑞希だろ？』
ずっとそう思っている。なんとなく、類の目には瑞希しか写っていないような気がしている。
俺なんかは視界にも入っていない。はいっていたとしても、絶対に一番にはなれない。
類は少し考え込んだようにしてから、言葉を続けた。
「そんなことないさ、僕は毎日君を待っているんだよ。」
『はっ、調子の良いこと言ってくれるじゃん。』
俺らの歩くスピードがいつもより早いのか、今日は早く学校に着いた気がした。
いつも挨拶をしている風紀委員も、活動時間前なのか、誰もいない。
神山高校特有の騒々しさが感じられない。少し早いだけで、人の数もだいぶ変わっていた。
今日もまた、一日が始まる。
俺が校門前で立ち止まると、類も立ち止まった。
此処を通り抜けたら、また学校が始まる。
今は楽しいけれど、そんな幸せ、いつまで続くかわからない。
クラスどころが、全生徒から、もっと言えば教師からも、ナニカ言われているのがわかる。
苦しいと思う場所に、自分から行く理由がわからなくなってきてしまった。
深呼吸をして、呼吸を整える。
不意に隣を見ると、類もこちらを見ていた。
校門を潜ると、今日が始まった。
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瑞希見守り隊 隊員 - 緑斗-りと-@??さん» コメント、応援の言葉ありがとうございます。これからも更新頑張ります。 (8月8日 7時) (
レス) @page6 id: f4d2a7af3f (このIDを非表示/違反報告)
緑斗-りと-@??(プロフ) - 瑞希さん単体の小説久し振りに見ました!!確かに、逆になれたらとか思いますよね…。お互いを羨む(？)関係好き過ぎます…!!更新頑張ってください!! (8月7日 10時) (レス) @page3 id: 69904a6c11 (このIDを非表示/違反報告)
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