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ひとまず邪魔にならないところまで2人で向かう。
四「ごろ、ゆっくりだよ」
五「でも…っ！」
四「聞こえてるんでしょ？俺も聞こえてる。見えてる。」
五「車椅子だったらもっとダメだから…速く歩かないと」
四「でも足引きずってたよ？無理しちゃダメだって言われてるし、転んで怪我したらどうするの？…気になるけど。気にしちゃダメ。自分の足を大事にしないと。俺も横にいるから…ね？」
五「うん…ゆっくりになっちゃうけどいい…？」
四「もちろん」
昔、兄弟で車椅子を使って出かけたことがあった。長時間杖を使って歩くのは負担になるだろうと判断してのことだった
でも駅に着くと優しくしてくれるのは駅員さんばかり。冷たい視線を送られ、あまりいい気はしなかったことを五郎はしっかり覚えていた。
だから今回杖で行くと決めたのだ。でもこの結果。
辛くなるのも当然。周りの人に迷惑をかけまいと必死で歩く気持ちも痛いほどわかる。
一旦落ち着いて2人なら大丈夫。ゆっくり行こうね。と決めてまた歩き出した直後のことだった。
「おっせーな」
後ろから聞こえる声に五郎の方がピクッと動く
四「気にしないよ。大丈夫」
五「んっ。」
ため息つきながら抜かしていった男の人
抜かす間際俺たち2人に向かって
「こんな時間に歩かない方がいいですよ。迷惑かけるだけだから」
四「えっ…」
反論する時間もなく男性は人混みの中へ消えてしまった
なんなんだ。障害がある人間は昼間は歩いちゃいけないのか。
なんでそんなこと言われなければいけないのか。
どこの誰かもわからない相手にイライラしていると五郎の足が止まった。
四「五郎。大丈夫。あんなの…」
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10 - 更新頑張ってください！ (2019年11月30日 16時) (
レス) id: 18041c7d33 (このIDを非表示/違反報告)
Non(プロフ) - どのお話もごろちゃんが健気で可愛いですね。更新楽しみにしています(^-^) (2019年11月9日 16時) (レス) id: eadb9a7b5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなぶさ | 作成日時：2019年11月5日 2時
