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昔のことを思い返していると家に着いた
一「右足からだよ。そう…」
車から降りる
一「ここも右から。ゆっくりね」
玄関の階段を上る
一「座って脱ごう。転んじゃう」
片足でバランスが取れず転んでしまうため玄関で靴を脱ぐ時は座って
家に入るだけでも一つ一つ声をかけていかないと立ち止まってしまう
練習はしているため忘れているわけではないが「こういう時どうすればいいか」を上手く理解することが出来ない
五「んっ…ん」
さっき歩けなくなったことを引きずっているのかリビングに着いた途端
また涙を流す五郎
四郎が背中をさすりソファへ座らせる
それを見届けて温かい飲み物でも用意しようかとキッチンに入ると双子の大きな声が聞こえてきた
五「へんなこなんだよ。へんなこ」
四「へんなこなんかじゃないよ！」
「できないことばっかり！しろはできる！へんなこなの…」
「…へんなこなんかじゃないよ。ごろ…」
小さいときに一度言われてから五郎を苦しめる「へんなこ」という言葉を繰り返す。
文章が頭の中でうまく作ることが出来ず浮かんだ言葉をそのまま叫んでいた。
一「しろ、ごろ。落ち着いて。深呼吸だよ２人とも」
「「んっ…」」
「五郎。」
「っはい」
「五郎はへんなこなんかじゃないよ。苦手なことが多いだけ。努力だって人一倍するし壁を乗り越えようと一生懸命頑張るでしょ？
人を思いやれるいい子だし。ありがとうがちゃんと言える子。」
「んっ…」
「この先も苦しいことばっかりかもしれない。心無いこと言われるかもしれない。でもにいちゃんたちの言葉は信じてくれる？」
「うんっ」
「四郎。」
「はい…」
「四郎も五郎の事でいろいろ言われたことあるでしょ？でもいつでも五郎の味方になってくれてたんだよね？学校はにいちゃん一緒にいれないから…助かってるよ。ありがとう。」
「うん…」
「四郎が五郎を想う気持ち、五郎が四郎を想う気持ち。お互い分かってるもんね？」
「「うん」」
「はい。お話終わり！夜ごはん手伝ってくれる？」
「うん！」
「…俺もできる？」
「「出来るよ。大丈夫」」
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10 - 更新頑張ってください！ (2019年11月30日 16時) (
レス) id: 18041c7d33 (このIDを非表示/違反報告)
Non(プロフ) - どのお話もごろちゃんが健気で可愛いですね。更新楽しみにしています(^-^) (2019年11月9日 16時) (レス) id: eadb9a7b5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなぶさ | 作成日時：2019年11月5日 2時
