Black Velvet2＊Wooyoung story＊under ページ40
踏入れた先は無機質で。
黒色のベッドフレームにダークパープルのベッドリネンが施されていた。
何となくその違和感に戸惑っていれば。
『俺と同じので良い？』
カウンターに２つグラスが並び。
細くて綺麗な指先が傾けたグラスにシャンパンを半分注ぎ入れ。
小さな気泡の粒達が優しく弾ける音に変わったら、次はスタウトビールが注がれた。
差し出されたカクテルは目の前の彼の瞳のような琥珀色で。
何時までも眺めていたかったのに。
先に一口飲んだ彼の口元に残ったきめ細かい泡に瞬く間に吸い寄せられていき。
始まってしまえばそれは自然なまでに単純で。
仕掛けたはずのキスは次第に深くなり、息継ぎの為に離れる度に。
薄く浅くひらかれる唇が。
堪らなく私を誘ってきて。
勢いのままに追いかければ。
意図も簡単に躱される紅い舌が、あっという間に私の口内を懐柔していく。
更には甘やかすかのようなキスに従うようにと絡めた舌に、上顎の奥までをも暴かれる。
知らない。
知らない。
こんなキス知らない。
お互いが胸で呼吸する程になった頃やっと離れた唇が、名残惜しくて直ぐ様近づけば。
『“僕”と寝たい？それとも“俺“と寝る？』
あぁ。
漸くわかったこの違和感に。
私は彼が着ている白いシャツに手を伸ばし。
ボタンの全てを外して、その身体をベッドに乱暴に押し倒した。
程好く引き締められた無駄なモノなど何一つ無い筋肉質な胸板に両手を付いて。
下着も全部脱ぎ捨て、はしたなく跨がって。
少しだけ揺れている瞳と会話が出来るようにと、静かに距離を詰めて。
彼がゆっくりと瞼を閉じた瞬間。
再び重なった口づけは微かに震えていた。
私には彼の真意を図る事は出来ないから。
ただ身体を重ねる事しか出来ないと分かったから。
知りうる全ての愛し方で、温もりを与えてあげたかった。
たった数時間前に出会った名前も何もかも知らない人。
だけど。
真っ暗な闇の中で。
自分を見失って。
迷子になった心を探しながら。
独り声にならない声で。
必死に泣いているこの人を”今だけは“嘘偽りなく愛してあげたい。
ただそれだけだった。
二人繋がった箇所は痛いほど熟れて溶けて。
何度も熱く放たれては受け入れて。
混ざり合い濡れて溢れてつたい落ちる快楽の証がシーツを汚しても。
最後の最後まで貪り求め続けた。
彼からのメッセージ
−Black Velvet−
この恋が終わる運命なら、せめて自分を忘れないで
可愛いマシュマロ＊Chansung story＊→←Black Velvet1＊Wooyoung story＊under
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エイジ(プロフ) - 月花さん» お返事遅くなりましてすみません。オーラスから未だ感情が上手く整理出来ずにいます。ひたすらテギョン一色で書き綴った一話でしたが、しがないオクッパの心の内をさらけ出してしまいました。私が次にテギョンに会えるのはドーム。この目にしかと彼を焼き付けてきます。 (2016年7月17日 1時) (
レス) id: d1cda00c22 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - 久しぶりにエイジさんのお話が読めて嬉しいのと、このお話はテクペンのエイジさんだからこそのお話だなぁと思いました。その距離も関係性も分かってはいるけど、時折辛くなりますよね。店員さんが何を言ったのかが、気になります。切ないけど素敵なお話有難うございます (2016年6月2日 16時) (レス) id: 2db226cba0 (このIDを非表示/違反報告)
エイジ(プロフ) - じゅんたさん» コメントありがとうございます(*^^*)余りにおひさしぶりの更新ですみません。まだまだ、書きたい気持ちはたくさんですので、のんびりとお付き合いいただけると嬉しいです!! (2015年12月2日 18時) (レス) id: 9c27d96a79 (このIDを非表示/違反報告)
じゅんた(プロフ) - 久しぶりのエイジWorld堪能しました。ありがとうございます(人´∀｀) (2015年12月2日 6時) (レス) id: 017662d541 (このIDを非表示/違反報告)
エイジ(プロフ) - りえぞうさん» コメントありがとうございます。嬉しいです、オクッパ同士ですね♪これからも、テギョン溺愛で行きますので、また遊びに来てくださいね!!私も、初めまして♪こんばんは♪(*^^*) (2015年8月16日 23時) (レス) id: 9c27d96a79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エイジ | 作成日時：2015年6月7日 22時
