summer2-3 ページ25
「・・・これは耳障りのいい話ではないけど。」
話しながらも手も目も休めず書類をみている。
「会社での評価、人間関係、友人関係、金銭事情、恋愛・人づきあい、飲食、通院・・・。
申し訳ないけど、あなたのすべて把握させてもらう。
あ、ここサインお願い。」
「ここ、ですか？」
「そう。ありがとう。
もちろん、知る必要が生じたときだけ私の耳に入るんだけど。
そして、万が一、あなたやあなたに関係する人におかしな点があれば契約は破棄される。
その心配は99.9％ないと判断したからスカウトしたんだけどね。
ミランダ条約と一緒で必ず話さないといけない事なんだよ。」
気にしないで、と言われたけど。そもそもミランダって誰？
「万が一契約が破棄されても、住居はそのままでも構わないし、それまでに支払った分は返さなくて結構。
継続して住むときは賃貸料は自分で払ってもらわないといけないけど。
その時は私やカズ、Junへの連絡は取れなくなるから、承知しておいてね。」
そ、それくらいは当たり前だよなと思うけども、改めて口にされると信用されてないのかと思って凹む。
「・・・しょ・・・にぃ・・・？」
小さな声がしてベッドを振り返ると、カズさんの目が開いていた。
「目が覚めたんですね？」
「熱はどう？気分は？」
遅れて俺やジュンくんも駆け寄ると、ほんの少しだけ笑った。
そっと額に触ると、さっきはアイスノンが溶けるかと思う程の熱だったけれど、
今はそれほどでもない。
「少し、下がったんだね。良かった。」
「さ、お水飲んで。」
ジュンくんがお水をストローで差し出すと、ほんの少しだけど飲んでくれた。
「Jun、masaki、ちょっと離れてくれる？」
突然、びっくりするほど真剣なしょーさんの声。
俺たちは急いで言われたとおりに離れた。
「すぐ済むから。Jun、いつもの用意しておいて。」
しょーさんの声に、ジュンくんはすっと立ち上がりキッチンへ消えた。
スッスッスッ
しょーさんがベッドの周りを四角く切り取るように手を動かす。
空気が固まるような感じがして、その空間が閉ざされた。
いつ用意したのか、ベッドの上に並んだ5つの数珠。
一つは真っ黒いＳＨＯ。多分、ジュンくんが持っていたやつだ。
残りは俺が預かった物に似ていて、黄色い縞が入っている。
あれはどうやって繋いでるんだろう？糸とか見えないけどなあ。
「いくよ。」
一つ目は、黒だった。腕にかけた瞬間、カズさんはびくっと体を震わせた。
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ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» ご挨拶いただきありがとうございますm(_ _)mなんだかんだでずるずる長くなってしまってます。どうぞ最後までお付き合いくださいね♪ (2019年9月5日 0時) (
レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 後れ馳せながら独立シリーズ？化おめでとうございます(*^^*)なんだかんだ大切にされる愛されカズちゃんのお仕事や能力や過去とか気になってしまいますねo(*ﾟ∀ﾟ*)o (2019年9月4日 22時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しくてたまりません。まだまだ暑さは続くようですので、orange さんもどうぞご自愛くださいね。コメントありがとうございましたm(_ _)m (2019年8月14日 0時) (レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんにちは暑い中更新ありがとうございます！(^^)summerとても面白くて引き込まれてしまいます(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん» 毎日暑いですね〜。ちずるさんも暑さには気をつけてくださいね。若い二人。書いていてとても楽しかったです。コメントありがとうございました♪ (2019年8月2日 8時) (レス) id: d02d1a736e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん＆ねこにゃん | 作成日時：2019年7月9日 15時
