summer-12 ページ13
しょーさんはにっこり笑った。
「コーヒーもサンドイッチも残ってる。折角の好意を無駄にしちゃうでしょ？」
「そんなの・・・」
関係ないと言おうとしていたジュンくんを遮るようにいう。
「それにさ、今日の占い、見た？”二人”がキーワードだって。
みんな一緒に行ったら３になっちゃうでしょ？」
「・・・」
「こういうのって、意外と大事なんだよ。」
しょーさんはジュンくんの頭をポンとたたく。
納得はしてないんだろうな。
大きくため息をついたあとで、小さく頷いた。
「じゃあ、Jun、相葉くん、また。」
「はい、また」
と頭を下げて元に戻ったときには、しょーさんは消えていた。
「え？マジ？」
俺は店の中、外へ視線をさまよわせたけど、どこにもいない。
ジュンくんはスマホとにらめっこしつつ、サンドイッチを口に運んでいる。
俺は気になって、
「ねえ、SHOさんもういないよ？あの人って本当に魔法使いか何かなの？」
と聞いたら、ジュンくんは吹き出しそうになった。
「まさか！普通に出て行ったよ。」
「え？だって・・・」
「人に紛れるのが得意なんだって。目立つ格好なのに不思議だよねぇ。」
そういわれて「ザ・ビジネスマン」の格好を思い出してみるけど・・・・
「ぼんやりして、はっきりしないや。」
「それが大事なんだって。俺も前に聞いたことあるんだ。」
「ふうん。そうなんだ。」
「ねえ、相葉くんも食べてよ。そろそろ時間だよ。」
「うん。あ、その10分したらッて言ってたのも大事な事なの？」
「ああ、あれは口癖みたいなものかな。
いっつも忙しいから、あれが5分、次は10分みたいな言い方をするんだ。」
「じゃあ、俺らも一緒に行っても良かったじゃん。」
ジュンくんの説明に口を尖らせながら、俺はサンドイッチを食べ、
もらったエナジーゼリーを吸い込んだ。
「ぷぃ〜〜。おお、効く〜〜！」
嘘みたいだけど、何だかすっごく効いた。元気が湧き出てくる。
「まあ、そう言わないで。ところでさ、さっき言いかけてたのはカズの事？」
「うん。俺、聞いた…音じゃないから、聞くは変なんだけど…感じたんだ。
カズトアソブホウガタノシイヤ・・・って。そう、言ってたんだ。」
ジュンくんの眉間のしわが思いっきり深くなった。
ーーー
サンドイッチとコーヒーはすぐ空になった。
「相葉くん、行ける？」
「うん。行けるよ」
俺はジュンくんと並んで店をでた。
”二人”ならパワーは倍！
きっとカズさんを助けられると思った。
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ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» ご挨拶いただきありがとうございますm(_ _)mなんだかんだでずるずる長くなってしまってます。どうぞ最後までお付き合いくださいね♪ (2019年9月5日 0時) (
レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 後れ馳せながら独立シリーズ？化おめでとうございます(*^^*)なんだかんだ大切にされる愛されカズちゃんのお仕事や能力や過去とか気になってしまいますねo(*ﾟ∀ﾟ*)o (2019年9月4日 22時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しくてたまりません。まだまだ暑さは続くようですので、orange さんもどうぞご自愛くださいね。コメントありがとうございましたm(_ _)m (2019年8月14日 0時) (レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんにちは暑い中更新ありがとうございます！(^^)summerとても面白くて引き込まれてしまいます(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん» 毎日暑いですね〜。ちずるさんも暑さには気をつけてくださいね。若い二人。書いていてとても楽しかったです。コメントありがとうございました♪ (2019年8月2日 8時) (レス) id: d02d1a736e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん＆ねこにゃん | 作成日時：2019年7月9日 15時
