summer2-10 ページ32
俺はＳＨＯ・カンパニーと契約を交わして、カズと同じマンションに引っ越した。
ギャルソンの仕事は続けていいと言われていたから、いつも通りの忙しい毎日を送っていた。
不定休なので、やっと休みをもらってカズに挨拶に行った時には、巻かれていた包帯もとれ、すっかり元気になっていた。
腕にはいつも数珠をはめていて、これがＳＨＯの数珠ってやつかな〜なんて思っていた。
同じマンションに住み、週に1度はカズにあうというルールさえ守れば特に縛りはなかった。
俺は仕事が休みの時に尋ねて行って、パンを焼いたり、飯作ったり。
簡単な料理だったけど、大抵美味しいといって食べてくれた。
年が同じってわかってからは、俺はカズ、カズは俺の事をＪと呼ぶようになった。
カズは、いつもゲームやってて、他に仕事をしている風にはみえなかった。
時々、部屋の中がとてつもなく散らかってたり、酒臭かったり。
得体のしれないものが散らばっていた時もあった。
本当に訳がわからなかった。
何でこうなってるのかカズに聞いたら「お仕事」っていうだけ。
酒を撒くっていったらお清めしか思い浮かばないんだけど、そういう仕事ってなんだろ？
わからない事だらけだったけど、平和な時間が過ぎていた。
「Ｊ！」
ある日、突然声が頭に響いた。
耳じゃない、頭に響いた声に一瞬パニックになった。
でも、その声の必死さに慌ててカズの部屋へと駆け出した。
「カズ！」
バンっと音を立ててドアを開けると、強い風が吹き出した。
「わっ！！」
台風のような風をよけて、視線を部屋の中に移すと、
そこに傷だらけのカズがいた。
「！！どうしたの？何があったの？」
「・・・Ｊ・・・聞こえたんだ・・・助かったよ・・・
風穴あけてくれたから、散らす事ができた・・・」
そう言って俺に倒れ込んだ。
ーーーーーーーーーーーーー
顔をあげると、あの時と同じようにベッドで荒い呼吸をしているカズ。
「ね、コーヒー淹れようか。」
「やった！ジュンくんのコーヒー、うまいんだよね〜」
相葉さんが冷えピタを新しいものに変えてくれ、俺はコーヒーを淹れて一息入れた。
「人が目の前で倒れるのだって初めてだし。カズはぐったりしてるし。
俺、すごくテンパっちゃって。
火傷や切り傷は日常茶飯事だけど、それ以上の怪我なんて見た事ないし、
救急車も自分で呼んだことないしさ。
俺、カズが死ぬかもしれないって思って気が気じゃなかった。」
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ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» ご挨拶いただきありがとうございますm(_ _)mなんだかんだでずるずる長くなってしまってます。どうぞ最後までお付き合いくださいね♪ (2019年9月5日 0時) (
レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 後れ馳せながら独立シリーズ？化おめでとうございます(*^^*)なんだかんだ大切にされる愛されカズちゃんのお仕事や能力や過去とか気になってしまいますねo(*ﾟ∀ﾟ*)o (2019年9月4日 22時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しくてたまりません。まだまだ暑さは続くようですので、orange さんもどうぞご自愛くださいね。コメントありがとうございましたm(_ _)m (2019年8月14日 0時) (レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんにちは暑い中更新ありがとうございます！(^^)summerとても面白くて引き込まれてしまいます(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん» 毎日暑いですね〜。ちずるさんも暑さには気をつけてくださいね。若い二人。書いていてとても楽しかったです。コメントありがとうございました♪ (2019年8月2日 8時) (レス) id: d02d1a736e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん＆ねこにゃん | 作成日時：2019年7月9日 15時
