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『二宮くん。』
名前を呼ばれて、一気に緊張が高まる。
副署長の涼やかな視線はしっかりと俺を捉えていて離さない。
『君も知っていると思うけど、送致(検察へ送ること)までの時間は短い。
一刻も早く被疑者の話を知る必要があるんだけど、現状難航している。そこはわかるね？』
『はい。お話を聞いている限りではそう思います・・・』
副署長は頷くと、さらに顔を近づけてきた。
『君は、被疑者と会うだけで情報を得ることが出来たと聞いてる。間違いないね？』
副署長の言葉に思わず主任を見ると、涼しい顔をして頷いている。
副署長は俺の能力を知っているという意味なのかな。
『所轄にいた頃は、この相葉とバディを組んで何度も事件を解決してきたそうじゃないか。
一度、被疑者と面会して貰えないだろうか。』
『お願いします。』
副署長は乗りだしていた体を正し、頭を下げる。
相葉さんも同様に立ち上がり頭を下げた。
これは、一体どう言うことなのか。
俺は混乱して言葉が出ず、主任を見つめるだけ。
主任は一度咳払いしたあと、俺の方を向いて話し出す。
『二宮くん。うちの部下からの提案がまさにそれでね。出来れば一度、二宮と引き合わせて見てほしいって。』
いや、だから。
主任？
引き合わせて何をさせるつもりなんです？
俺、もうミえないですよ？ご存じでしょう？
出来るはずないじゃないですか。
あえぐように口を開きかけた俺を制するように主任が畳みかける。
『言いたい事は分かってる。でも、二宮くん。いや、二宮巡査長。
これは、正式な要請だ。大野室長の了解は貰っている。会ってくれるだけでいい。いいね？』
有無を言わせぬ口調だった。
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ちえさん(プロフ) - はるのさん» はるのさん。いつもありがとうございます。楽しんで貰えて嬉しいです。二宮さんの思いは作者の一存にかかっているわけですが(笑)、それまでもう暫くお時間をいただきたいと思います。気長にお待ちくださいね。ありがとうございました。 (2018年7月17日 14時) (
レス) id: 18569da3be (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - ちえさん、素敵なお話いつもありがとうございます。よかった〜無事解決で。事故に記憶喪失ってどうなっちゃうの！？ってドキドキしました。大野室長の悪魔の笑みが怖いですが…二宮さんの思いは…届かないのかもなぁ。またこちらの皆さんに会えるのを楽しみにしています (2018年7月17日 13時) (レス) id: 4083dd9948 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - あむむさん» あむむさん。いつもありがとうございます。コメントいただいて、ほっとしたというのが正直な気持ちです。楽しめたのなら良かった♪二宮さんの本は書いた時は全く決めてませんでした。上手く繋がればタイトルが分かるお話になるかもしれません。気長にお待ちください。 (2018年7月16日 13時) (レス) id: 18569da3be (このIDを非表示/違反報告)
あむむ(プロフ) - ちえさん今回も楽しみました。日本の警察は凄い。能力がなくても地道な捜査で犯人を特定していく相葉さんがThe刑事で惚れました!結局二宮さんは何の本を買ったのでしょうか?またお話楽しみにしています。ありがとうございました! (2018年7月16日 13時) (レス) id: f2bd530470 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - はるのさん» はるのさん。いつもありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張りたいです。コメントありがとうございます♪ (2018年7月10日 14時) (レス) id: d5e5f7f7c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん
| 作成日時：2018年6月17日 14時
