当たるも八卦4 ページ41
kazu:
「あの・・・リハビリを頑張っても、あんまり変わらない・・・です。
でも、やるとやらないとでは、その後違ってくるんです。
ちょっとした事なんですよ。
規則正しい生活をするとか。毎日必ず散歩するとか。
動かさないといろいろと悪いものが溜まって、余計な事をしかねませんし・・・」
さっきまでの沈黙がウソのように饒舌に話す彼に圧倒される。
ぽかんと二人で見つめていると、言葉が止まった。
「あ・・・。すみません。」
また小さくなった。
「いえ、はっきり言ってもらえてよかったです。
今よりよくなると保証してもらったし、もう少し真面目にリハビリします。」
「頑張ってくださいね。」
「はい・・・こちらからもお聞きしてもいいですか？」
「どうぞ。」
「大野さんにはどんな絵が見えてるんでしょう？
私の経歴もご存知ですか？」
鳶色の瞳がじっと奥を覗き込んでくる。
「・・・過去はあまり見えません。
でも未来のヒントは見えます。
今はまだ眠ってる力があるようです・・・体が整えば、いずれ目を覚ますでしょう。」
しょーにぃ
これを訊かせたかったんだね。
過去はあまり見えないと言われたので、「summer」事件に巻き込まれた事と、
その中で自分の力の殆どと足の機能を失った事を伝えた。
「 そうでしたか・・・あの事件で・・・
・・・大変な思いをされたんですね・・・」
「もう過去の事です。」
じぃっとまた俺の瞳を覗き込んでいた大野氏が、不意にパンと手を叩いた。
「ああ、もうこんな時間だ。
相葉さん。今日は二宮さんを連れてきていただいてありがとうございました。
すぐお帰りください。まもなく結界が閉じます。
閉じると出られなくなってしまいますので・・・」
追い立てられるように庭を離れて、駐車場へでた。
大野荘には何人か大野さんを助けてくれるメンバーがいるらしい。
でも、誰も結界を張ったり出来ないので、SHOが自動的に制御してるときいた。
「どうぞ、お気をつけて。
またお会いできますよう・・・」
声に振り返った時にはもう大野荘は見えなくなっていた。
急いで車に乗り込んで山の家を目指す。
俺は何故か疲れ果てていて、
まーくんは道を睨みつけ、
結果二人とも無言のままで山を駆け抜けた。
何だか不思議な人だったな。
きっと見たくない未来もみてきたんだろうに、穏やかな人だった。
また会いたいな。
会えるかどうかは彼のみぞ知る、だけど。
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ねこにゃん(プロフ) - ちえさんさん» ぽんぽ〜ん！ちえさんすごい！ホントは取れすぎたキューリをしょにぃに送りつけるとこまでやりたかったんですが、そうなるとお誕生日が飛んじゃうので止めましたww。いつもありがとうございます♪ (2021年6月16日 14時) (
レス) id: 13f4972941 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ねこにゃん。可愛いカズちゃんのお話ありがとう。配達員は最近良く会う彼よね？「染めます」って言ってた。37歳最後の日ですって。見えませんよね。 (2021年6月16日 10時) (レス) id: 3481c0175f (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - あんずさん» カズちゃん、人の手を借りるのにちょっぴり慣れてあざとさアップ！笑笑 相葉さんの優しさがそうさせるのでしょうね。にのあいのイチャイチャは書いててほっこりします。コメントありがとうございました(^ ^) (2021年6月3日 5時) (レス) id: 71140b4e94 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - アラーム騙して、隠れて吐いて、さすがのカズちゃんですね。気が気じゃないだろうまーくんに、ちゃんと甘えていけますように。可愛いお2人をありがとうございました(*^^*) (2021年6月3日 0時) (レス) id: b23ea6b68a (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - ちえさんさん» にのあいパワーは凄いですよね。書いてる傍から甘々で。ベタベタの恋人同士みたいになってしって引き離すのが大変でした（笑）最後までお付き合いいただきありがとうございました〜 (2021年6月2日 17時) (レス) id: 13f4972941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこにゃん | 作成日時：2020年9月25日 14時
