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旅行-5 ページ39

「ふはぁ〜良いお湯でした。」
「ほっかほかだ!」
「すっきりした!」
「二人の髪は部屋に戻ったらきちんと乾かすからね」
「「応よ!」」

タオルで包まれた頭を重そうにしながらも元気いっぱいに応えるヒカゲとヒナタ。
温泉は源泉を引いているのか、少しトロッとしたお湯で、お肌がツルツルのもちもちになった。
双子も不思議な湯だ!すっげェ!と言いながら大人しく湯を楽しんでいた。
二人に合わせて百を数えるまで湯に浸かっていたら少し逆上せかけたのはお愛嬌。
多分紅はもう出てきているはず、とキョロキョロしていると、周りの娘さん達の視線が一方向に向いていることに気付く。
視線を追うと仏頂面で休憩所の畳に座っている紅を見つけた。
紅も上がったばかりなのか、お湯で上気した少し赤い肌や頬が色っぽく見える。正直、目に毒だ。

「………ヒカゲ、ヒナタ」
「「何だ?A」」
「お風呂で言ってたあれ、お願いできるかな?」

私はにっこり笑うと二人にそう頼む。
二人は顔を見合わせるとやがてにんまりと笑い、合点承知の助だぜ!と言い紅に向かって走っていった。

「「パパ〜!!!」」
「……あぁ?」

一瞬固まった紅だったが「パパ」と呼んだのがヒカゲとヒナタだと気付くと即座に動きだした。
ヒカゲとヒナタは紅の周りをゴロゴロし、パパ、お待たせ。や待った?パパ。など、ひたすらにパパ連呼。これは何かあったなと感じたのか紅は私を探すように視線を動かした。
バチッと視線が合ったのを感じ、私はもう一度にっこりと笑うと紅はばつが悪そうに視線をそらし、双子に何か飲むか。と言いながら立ち上がった。二人は牛乳!と元気良く返事をすると紅の手を引いて売店へ入っていった。
紅たちが見えなくなると、次にざわついたのは周りにいた娘さん達だ。
私は内心したり顔をすると、三人が戻ってくる前に土産を見てしまおう。と考え、売店横にあった土産屋に入った。

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設定タグ:炎炎ノ消防隊   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - カニカマさん» 間違った読みで覚えてしまっていたみたいでお恥ずかしい限りです。現在は私生活が忙しく、趣味も執筆も妄想も捗らず、歯がゆい思いをしているのですが、いろいろ落ち着きましたらまたゆっくりマイペースに書いていきたいと思います。この度は誠にありがとうございました (2020年12月25日 0時) (レス) id: 0be6f2aa57 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - カニカマさん» 初めまして。誤字のご報告、誠にありがとうございます。また、お返事が遅くなり大変申し訳ありません。ご指摘頂きました鬼灯ですが、「ほおずき」に先程全て修正いたしました。とても助かりました。本当にありがとうございます!携帯の予測変換で変換していた為、 (2020年12月25日 0時) (レス) id: 0be6f2aa57 (このIDを非表示/違反報告)
カニカマ(プロフ) - いつも楽しく拝読させていただいております。これからもご活躍を切にお祈りしております。 (2020年11月14日 9時) (レス) id: aef0ed3227 (このIDを非表示/違反報告)
カニカマ(プロフ) - 題名で漢字変換もされており、文章でも繰り返し用いられているので「わざとかな?」とも思ったのですが、「変換できなくて『鬼』と『灯』で分けて変換してるという可能性もあるのでは」と思い至り、報告させて戴きました。 (2020年11月14日 9時) (レス) id: aef0ed3227 (このIDを非表示/違反報告)
カニカマ(プロフ) - 炎ノ針子【弍】『鬼灯-1』夕夏の台詞の上から二行目に当たる文章の中で「ほうずき」とありますが、正しくは「ほおずき」です。 (2020年11月14日 9時) (レス) id: aef0ed3227 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月12日 17時

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