旅行-4 ページ38
「はい。こちらが今回お泊まり頂くお部屋になります」
「「おおおぉぉぉぉ!!!」」
「部屋が広ェ!」
「露天風呂あるぞ!」
「「すっげェな!!」」
「清二郎さん、本当にこんな奮発して大丈夫なの!?」
案内されたお部屋はやっぱり凄くて、しかも双子がよくある高級旅館の特徴をあげていくから、私はくらくらしてきた。
紅はへぇ、とか言いながら露天風呂を覗いている。
コイツ、お酒のことしか考えてないな…。
「んーホンマは別の部屋取ってたんやけど、急にもうちょい金出すから良いとこにしてと言われましてね。なんや、お祝いとか言うてたかな…」
ほな、またお夕飯お持ちしますので。と言って女将さんは部屋を出ていった。
お祝い…お祝いねぇ…。
「何だか気を使ってもらったみたいだね」
「そうだな…土産でも買って帰るか」
「だったら旨いもん買って帰ろうぜ!」
「ヒナたちも食べれるもんにしねェとな!」
紅も祝いと聞いて何か思ったのか、何が良いかと考える。
ヒカゲとヒナタが言うように食べ物が良いだろうから…確かこの辺りは少し変わった飴が有名だったはず。
後で土産屋を見に行こうと思った。
「夕餉までにはまだ時間があるみたいだし、旅館の温泉行こうか。紅もそれで良い?」
「嗚呼。」
「えー部屋の風呂はァ?」
「せっかくの露天風呂〜」
「お部屋のはいつでも入れるんだし、私たちがいると旅館の方がお布団引けないでしょ?準備してゆっくりしましょう」
「むむ…ヒナ、お風呂で泳ぐのは後回しだな」
「むむ…ヒカ、残念だが後で絶対に泳ぐぞ」
「ヒカ、ヒナ。Aに迷惑かけるなよ」
「「分かってーよ!若は心配性だな」」
双子はえへん。ときちんと利口にする。と言う。
紅はそんな二人の頭を撫でた。
二人の嬉しそうな顔を見ながら、私は浴衣やらタオルやらの準備をするのだった。
一緒に来てよかったな。
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颯(プロフ) - カニカマさん» 間違った読みで覚えてしまっていたみたいでお恥ずかしい限りです。現在は私生活が忙しく、趣味も執筆も妄想も捗らず、歯がゆい思いをしているのですが、いろいろ落ち着きましたらまたゆっくりマイペースに書いていきたいと思います。この度は誠にありがとうございました (2020年12月25日 0時) (レス) id: 0be6f2aa57 (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - カニカマさん» 初めまして。誤字のご報告、誠にありがとうございます。また、お返事が遅くなり大変申し訳ありません。ご指摘頂きました鬼灯ですが、「ほおずき」に先程全て修正いたしました。とても助かりました。本当にありがとうございます!携帯の予測変換で変換していた為、 (2020年12月25日 0時) (レス) id: 0be6f2aa57 (このIDを非表示/違反報告)
カニカマ(プロフ) - いつも楽しく拝読させていただいております。これからもご活躍を切にお祈りしております。 (2020年11月14日 9時) (レス) id: aef0ed3227 (このIDを非表示/違反報告)
カニカマ(プロフ) - 題名で漢字変換もされており、文章でも繰り返し用いられているので「わざとかな?」とも思ったのですが、「変換できなくて『鬼』と『灯』で分けて変換してるという可能性もあるのでは」と思い至り、報告させて戴きました。 (2020年11月14日 9時) (レス) id: aef0ed3227 (このIDを非表示/違反報告)
カニカマ(プロフ) - 炎ノ針子【弍】『鬼灯-1』夕夏の台詞の上から二行目に当たる文章の中で「ほうずき」とありますが、正しくは「ほおずき」です。 (2020年11月14日 9時) (レス) id: aef0ed3227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:颯 | 作成日時:2019年11月12日 17時