波乱-1 ページ43
「Aさん、おはようございます。服を預かりに参りました」
「あ、城崎さん。おはようございます。もうそんな時間でしたか…」
紅の頭から手を離し、声をかけられた方を見ると、浅草では浮く洋装で身を包んだ男性が立っていた。
彼は柔和な笑みを浮かべている。
最近お世話になっている皇国側の…何だっけ？結婚プランナー？の方だ。
今は彼の家の会社が私への依頼を一括してくれており、こうして週に二、三回出来上がった服を取りに来てくれている。
「ふふ。城崎さんだなんて、そんな他人行儀な呼び方しないでください。これから良いビジネスパートナーになると思いますし、どうぞ一馬とお呼びください」
「いえ。ビジネスパートナーだからこそ、線引きは大切ですよ。ちょっと待っててくださいね。すぐに本日の納品分持ってきますので…！あ、紅。ごめんなんだけど暖簾掛けといてもらえる？」
「分かった」
「嗚呼、Aさん。自分も手伝いますよ」
「いえ、大丈夫です」
私はそう返すと、店の奥に置いてあった服を取りに戻った。
「貴方はいつもAさんの傍にいますね」
「そりゃあ、幼馴染みなもんでねェ」
「火消し風情が偉そうに…」
「命も懸けられねェ親の脛齧りが何言ってんだァ？」
「言ってくれますね。いずれ僕は会社を継ぎ、この事業を大きくして見せる。皇国の犬とは違うのですよ」
「それはァ、大層立派な夢だな」
「だからこそ、僕にはAさんが必要なんです。邪魔しないでもらえませんか？「最強」さん」
「Aは道具じゃねェ…」
「すみません！お待たせしました。あれ？紅、暖簾は？」
「嗚呼、今掛ける」
「ありがとう」
私が戻ってくると、何故か紅と城崎さんは険悪な感じで睨み合っていた。
まぁ、原国主義者の紅とは端から反りが合うとは思ってはいないから驚きはしないけど…。
私が声をかけるとその空気も雲散霧消した。
一体、何だったのだろうか…？
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颯(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます。残念ながら、私も別サイトにて夢を書いている者ではございますが、お探しの方ではなく大変申し訳ありません。ですが、そんな方とお間違えいただけるとは光栄でございます。引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。 (2020年1月2日 11時) (
レス) id: 0be6f2aa57 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませていただきました。人違いだったらたいへん申し訳ないのですが、もしかしてかつて別サイトでハリーポッターやナルトやハンターハンターの夢小説を書かれていた方でしょうか。 (2020年1月1日 15時) (レス) id: 8cabdf3766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯 | 作成日時：2019年11月1日 0時
