雪解け ページ42
桜も見頃を向かそうな今日日頃。
寒い冬を越え、雪解けも完了した浅草は今日も賑わっています。
そして私も最近は忙しく働いております。
何故かというと、去年の春に作った有紗さんの花嫁衣装が人を伝い、噂が噂を呼びなんと浅草の外にまで回ったのです。
和と洋の合作！これからの時代はこうでなければ！というように、私の預かり知らぬところで流行というものになったらしく、有り難いことに次から次へと注文が殺到している。という状態です。
正直忙しすぎて目が回りそう。針子さんもう一人欲しい！！
でもまぁ、例の件を考えずに済んでいるので…うん。
紺兄にあっさり言い当てられたのもあり、冬の間にちょくちょく浅草の皆の反応を見ていたところ、何と大体の人がお察し状態で、生暖かい目で見られていることが分かりました。居たたまれない！！
ま、まあ？当の本人には気付かれていないから良いとして？……一番良くないわぁ…。
「いや、まぁ確かに…紅は昔からそういう色恋沙汰には疎かったけど……」
「おい、A」
「え、わぁ！」
突然横から現れた紅の顔に驚いた私は、掛けようとした暖簾を放り投げてしまう。
勿論、その暖簾は私よりも身長の高い紅に当たるわけで…紅の頭に落ちてしまった。
「ごめん！紅」
「いや、急に後ろから声かけた俺も悪ィ」
「あ、うん。ビックリしたけど、大丈夫？たんこぶとか出来てない？」
「大丈夫だ。そんな柔じゃねェよ」
私は手を伸ばし紅の頭を撫でる。
さらさらの髪があたるだけでたんこぶは無さそうだ。
よかった…。
しかし、最近この距離感にも驚かされてばかりだ。
自覚する前は特に何も思っていなかったが、いざ自覚すると私と紅の距離感はとても近いことが分かった。
心臓に悪いわ…。
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颯(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます。残念ながら、私も別サイトにて夢を書いている者ではございますが、お探しの方ではなく大変申し訳ありません。ですが、そんな方とお間違えいただけるとは光栄でございます。引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。 (2020年1月2日 11時) (
レス) id: 0be6f2aa57 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませていただきました。人違いだったらたいへん申し訳ないのですが、もしかしてかつて別サイトでハリーポッターやナルトやハンターハンターの夢小説を書かれていた方でしょうか。 (2020年1月1日 15時) (レス) id: 8cabdf3766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯 | 作成日時：2019年11月1日 0時
