整理-3 ページ36
勝手に中を拝見するわけにもいかず宛先を確認すると、驚くことに私の母様と父様の名前が書かれてあった。
恐る恐る中を確認すると、細い丁寧な文字で日記のようなものが書かれていた。
読み進めていくと、どうやらその日何があったかを書き連ねた物で二人は文通していたようだ。軽く目を通し、次から次へと読み漁っていく。
何通目かで私が生まれた後の物が出てきた。
そこから手紙の枚数が増えていた。
両親は私の一挙一動に喜び、今日はこれが出来た、こんな話をしてくれた。と事細かに書いていた。
両親は必ず手紙の最後に愛を綴っていた。お互いを好きだ、と愛している、勿論私の事も愛していて守っていきたいと書かれていた。
私は混乱した。
何せ、私が知っている両親のやり取りは日に三度ご飯を食べる時だけ顔を合わせ挨拶をする。それだけなのだ。
とても互いを愛しているようには見えなかったし、如何にもな仮面夫婦というやつだった。
でも私の家はそれが「普通」だった。祖父と祖母も冷ややかで、親族全員が競争相手だったこともありギスギスした空気がいつも流れていた。
だから、私は「普通」の家庭を、家族を知らない。
なのに、今更好きだの愛だの言われても困る。私は知らない。分からない。何も、知らないのに…。
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颯(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます。残念ながら、私も別サイトにて夢を書いている者ではございますが、お探しの方ではなく大変申し訳ありません。ですが、そんな方とお間違えいただけるとは光栄でございます。引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。 (2020年1月2日 11時) (
レス) id: 0be6f2aa57 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませていただきました。人違いだったらたいへん申し訳ないのですが、もしかしてかつて別サイトでハリーポッターやナルトやハンターハンターの夢小説を書かれていた方でしょうか。 (2020年1月1日 15時) (レス) id: 8cabdf3766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯 | 作成日時：2019年11月1日 0時
